この契約書は、2026年1月から施行される改正下請法(正式名称は「中小受託取引適正化法」、通称「取適法」)に対応した業務委託契約書のテンプレートで、仕事を受ける側(受託者)に有利な内容で構成されています。
フリーランスや個人事業主として企業から仕事を請け負うとき、あるいは小規模な会社として大手企業から業務を受託するときに使う契約書です。
業務委託の契約書というと、どうしても発注する側に都合のいい内容になりがちです。
報酬の支払いが遅れたり、納品後に何度もやり直しを求められたり、知らないうちに著作権を全部持っていかれたり…。そんな経験をされた方も少なくないのではないでしょうか。
この契約書テンプレートは、受託者の立場からそうした不利益を防ぐための条項をしっかり盛り込んでいます。
具体的には、支払期日を30日以内に設定していたり、振込手数料を発注者負担としていたり、成果物の著作権は原則として受託者に残る形にしていたり、損害賠償の上限を報酬額までに制限していたりと、受注側が安心して仕事に取り組める内容になっています。
もちろん、2024年11月に施行されたフリーランス保護法の規定もカバーしていますし、手形払いの禁止や買いたたき防止といった取適法の新ルールにもきちんと対応しています。
別紙として「業務委託仕様書」も付属していますから、契約の詳細をしっかり書き残しておくことができます。
適宜ご編集の上でご利用いただければと存じます。
〔条文タイトル〕
第1条(目的)
第2条(委託業務の内容)
第3条(契約期間)
第4条(委託料及びその内訳)
第5条(支払期日及び支払方法)
第6条(価格協議)
第7条(検査)
第8条(禁止事項)
第9条(再委託)
第10条(秘密保持)
第11条(個人情報の取扱い)
第12条(知的財産権)
第13条(契約不適合責任)
第14条(損害賠償)
第15条(契約の解除及び事前予告)
第16条(反社会的勢力の排除)
第17条(就業環境の整備)
第18条(報復行為の禁止)
第19条(書面等の交付・保存)
第20条(乙の他の業務)
第21条(通知義務)
第22条(権利義務の譲渡禁止)
第23条(協議)
第24条(管轄裁判所)
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