■減価償却明細書とは
減価償却明細書は、企業が保有する固定資産一つひとつについて、当期の減価償却費がいくらになるかを算出した内訳書です。法人税申告において提出が義務付けられている「別表十六(減価償却費の明細)」を作成するための基礎資料として活用される帳票であり、損金計上額の正当性を示す根拠資料としての役割を持ちます。
■利用するシーン
・法人税の確定申告に際し、減価償却費の計算根拠を明確にするための添付書類(別表十六)を作成する場面で利用します。
・決算整理仕訳の一環として、会計期間内に発生した減価償却費の総額を算出し、損益計算書や貸借対照表に計上する際に利用します。
・企業の固定資産管理台帳として、保有資産の取得日や償却状況、簿価を一覧でレビューする場合に利用します。
■利用する目的
・税法に定められた償却方法に基づき、個々の資産の減価償却費を正確に算出するために利用します。
・税務当局に対し、計上した減価償却費が適正な手続きを経て計算されたものであることを証明するために利用します。
・社内の固定資産を網羅的に管理し、資産のライフサイクル(取得、償却、売却、廃棄)を追跡するために利用します。
■利用するメリット
・税法に準拠した適切な費用計上が可能となり、正確な納税額の算出と適切な節税策の検討に役立ちます。
・保有資産の現状が一覧で明確になるため、将来の設備投資計画や資産の入れ替え時期を判断しやすくなります。
・税務調査が入った際も、本書面を基に減価償却費の計算プロセスを論理的に説明できるため、スムーズな対応が可能です。
こちらはExcelで作成した、減価償却明細書のテンプレートです。法令に準拠した減価償却費の計算や、適切な税務申告と効率的な資産管理のサポートに、無料でダウンロードできる本テンプレートをお役立てください。
※本テンプレートは「平成24年4月1日以降取得」の償却率(200%定率法)を基本としていますが、平成24年3月31日以前に取得した資産については、償却率が異なる場合があります。
- 件