農業や畜産業の現場では、農場や牧場が市街地から離れた場所にあることが多く、従業員に住居を提供して住み込みで働いてもらうケースが珍しくありません。
特に酪農では早朝と夕方の搾乳作業があるため、牧場の敷地内や近隣に住めることは働く側にとって大きなメリットになります。
農繁期には収穫や出荷で手が足りなくなることもあり、住居付きの求人は人材確保の有力な手段です。
この雛型は、農家や畜産農家、農業法人などが住み込みの従業員を雇い入れる際に使う雇用契約書です。
家具や家電がそろった社宅を貸与するケースを想定しており、雇用条件と住まいに関するルールを一本の契約書でまとめて取り決めることができます。
農業・畜産業には独特の事情があります。
季節や天候によって作業時間が変わること、田植えや収穫といった繁忙期には休日が不規則になること、搾乳作業のために早朝や深夜の勤務が発生すること、農機具やトラクターを安全に扱う必要があること、農薬や飼料の取扱いに注意が必要なことなどです。
この雛型では、そうした現場ならではのポイントを条文に反映しています。繁忙期手当や早朝・深夜手当の記載欄も設けました。
社宅については、使用料、光熱費の負担、退職時の明渡し期限、原状回復の範囲、ペット飼育の可否など、後々トラブルになりやすい事項を具体的に定めています。
この契約書を使う場面としては、農場や牧場で働く住み込み従業員を新たに雇うとき、すでに働いている人に社宅を貸すとき、口約束だった条件をきちんと書面にしたいときなどが挙げられます。
適宜ご編集の上でご利用いただければと存じます。2024年4月1日施行の改正民法対応版です。
〔条文タイトル〕
第1条(契約期間)
第2条(就業場所)
第3条(従事すべき業務)
第4条(労働時間・休憩・休日)
第5条(賃金)
第6条(賃金からの控除)
第7条(社宅の貸与)
第8条(社宅の明渡し)
第9条(年次有給休暇)
第10条(退職・解雇)
第11条(安全衛生)
第12条(社会保険等)
第13条(その他)
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