■債務残高確認書とは
特定の期日における金銭の貸し借り(債権債務)の残高について、貸主と借主の双方が内容に相違ないことを確認し、承認するための公式な文書です。残高の内訳や支払期日などを明記し、両者が署名または押印することで法的な証拠能力を持ちます。また、債権の時効を中断させる効果や、会計上の正確性を担保する役割も果たします。
■利用するシーン
・支払いが滞っている債務について、債権が時効によって消滅するのを防ぎたい場面で利用します。
・両社の経理記録にズレが生じており、正式な残高をすり合わせる際に利用します。
・会社の決算を迎えるにあたり、会計監査のための正確な証拠資料を準備する場面で利用します。
■利用する目的
・債務の金額と存在について双方の合意を形成し、将来的な金銭トラブルのリスクを低減させるために利用します。
・債務者に支払義務を再認識させ、民法上の時効の進行をリセット(更新)するために利用します。
・企業の財務状況を正確に把握し、会計処理や監査を正しく行うための根拠資料を確保するために利用します。
■利用するメリット
・両者の間で残高に関する共通認識を形成できるため、認識の齟齬から生じる問題を未然に回避できます。
・債務の承認を得ることで、債権者は法的に保護された状態で債権を保持し続けることが可能です。
・万が一、裁判などの法的な手続きに移行した場合に、債務の存在を証明する有力な証拠として活用できます。
こちらは無料でダウンロードできる、債務残高確認書(Excel版)のテンプレートです。債権債務の明確化と双方の合意形成に、本テンプレートをご活用ください。
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