■保証金預かり証とは
不動産の賃貸借契約や取引契約などにおいて、相手方から保証金(敷金や契約保証金など)を預かった事実を証明するために発行する書面です。預かった金額、日付、預託者、受領者を明記することで、金銭の授受を明確な記録として残す役割を果たします。これは、将来の返還義務を証明する重要な証拠書類となります。
■利用するシーン
・オフィスの賃貸借契約を締結し、家主(または管理会社)がテナントから敷金や保証金を預かる場面で利用します。
・フランチャイズ契約や代理店契約を結ぶ際に、本部が加盟店から契約履行の担保として保証金を預かる際に利用します。
・継続的な売買取引を開始するにあたり、売掛金の担保として買主から保証金を預かる場合に利用します。
■利用する目的
・会社として、いつ、誰から、いくらの保証金を預かったのかを、法的な証拠として明確に残すために利用します。
・金銭の授受に関する「言った・言わない」のトラブルを未然に防ぎ、双方の認識を一致させるために利用します。
・預かった保証金の返還条件(契約終了時、原状回復費用控除後など)を確認する際の、基本的な根拠資料とするために利用します。
■利用するメリット
・金銭を預かった事実と金額が明確になるため、預託者(預けた側)は安心して契約を進めることができます。
・受領者(預かった側)にとっても、預かり金の管理や会計処理がしやすくなり、内部統制の強化につながります。
・契約終了時の保証金返還手続きにおいて、本書面を基にスムーズな精算を行うことができます。
こちらはWordで作成した、保証金預かり証のテンプレートです。金銭の授受に関するトラブルを未然に防ぎ、取引の透明性を確保するために、無料でダウンロードできる本テンプレートをお役立ていただけると幸いです。
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