本雛型は、取締役が辞任する前に会社の利益に反する競業準備行為を行っていた場合に、会社と当該取締役との間で損害賠償や今後の関係について合意するための示談書です。
取締役の競業準備行為は会社法上の善管注意義務や競業避止義務に違反する可能性があり、会社に大きな損害をもたらすことがあります。しかし、訴訟に発展させると時間や費用がかかるため、示談による解決が望ましい場合も少なくありません。
この雛型は、特に中小企業において取締役が退任後に競合会社を設立したり、競合他社に転職したりするケースを想定しています。
取締役が在任中に行った競業準備行為(競合会社の設立準備、顧客情報の持ち出し、従業員の引き抜き準備など)について、損害賠償金の支払いや今後の競業避止義務などを包括的に定めることができます。
本示談書には、損害賠償金の支払義務と方法、分割払いの特約、会社情報の返還義務、秘密保持義務、競業避止義務、営業秘密保護義務、引抜禁止義務、表明保証、権利放棄、株式の取扱いなど、実務上重要な条項を網羅しています。
適用場面としては、取締役が辞任して競合事業を始めようとしている場合や、すでに競業準備行為が発覚して紛争になっている場合、あるいは元取締役による営業秘密の漏洩や顧客・従業員の引き抜きが疑われる場面などが考えられます。
会社にとっては事業上の損害を金銭的に補償してもらうとともに、将来の競業リスクを軽減できるメリットがあります。
適宜ご編集の上でご利用いただければと存じます。
〔条文タイトル〕
第1条(目的)
第2条(当事者の確認)
第3条(事実関係の確認)
第4条(損害賠償金の支払義務)
第5条(支払方法)
第6条(分割払いの特約)
第7条(会社情報の返還)
第8条(秘密保持義務)
第9条(競業避止義務)
第10条(営業秘密保護義務)
第11条(引抜禁止義務)
第12条(表明保証)
第13条(権利放棄)
第14条(株式の取扱い)
第15条(反社会的勢力の排除)
第16条(合意の完全性)
第17条(分離可能性)
第18条(通知)
第19条(準拠法及び管轄)
第20条(誠実協力)
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