本契約書は、結婚式場やホテル等のブライダル施設が演奏者と締結する業務委託契約書の雛型です。
挙式及び披露宴における生演奏業務を委託する際に必要な基本的事項を網羅的に規定しています。
特に委託者に有利な規定として、業務範囲を広く設定し、研修参加や編曲業務まで含めている点、競業避止義務により受託者の他施設での演奏を制限している点、代替演奏者を立てた場合でも受託者の責任が免除されない点が挙げられます。
また損害賠償条項は受託者の賠償責任を広く規定する一方で委託者の賠償責任については規定していない点、衣装費用の負担が明確でない点など、委託者の立場に配慮した内容となっています。
本契約書は主に以下のような場面での利用を想定しています。
新規に演奏者と契約を締結する際の基本契約書として、既存の契約書の見直しを行う際の参考資料として、また社内の法務担当者が契約書をチェックする際の基準としても活用できます。
特に新規に演奏者との契約を開始する場合や、これまでの契約内容を整理・明確化したい場合に有用です。
定義規定を設け、用語の解釈における疑義を防止するとともに、委託業務の範囲、委託料、楽曲の選定、機材・楽器の取扱い、代替演奏者、衣装、守秘義務、個人情報保護、権利義務の譲渡制限など、実務上重要な事項を漏れなく規定しています。
また、契約期間や解約に関する規定も整備されており、契約関係の安定的な運用が可能となっています。
適宜ご編集の上でご利用いただければと存じます。2024年4月1日施行の改正民法対応版です。
〔条文タイトル〕
第1条(定義)
第2条(委託業務)
第3条(業務内容)
第4条(業務実施の基本方針)
第5条(委託料)
第6条(楽曲の選定及び編曲)
第7条(機材及び楽器)
第8条(代替演奏者)
第9条(衣装)
第10条(守秘義務)
第11条(個人情報の取扱い)
第12条(権利義務の譲渡禁止)
第13条(競業避止)
第14条(損害賠償)
第15条(契約期間)
第16条(解約)
第17条(協議事項)
第18条(管轄裁判所)
- 件