■勘定科目内訳明細書とは
法人が法人税の申告を行う際に、法人税申告書に添付して税務署へ提出する、決算関連の重要書類の一つです。財務諸表に記載された各勘定科目の残高や取引内容について、その詳細な内訳を明らかにするものです。企業の財務状況の透明性を示し、税務申告の信頼性を高めるうえで重要な役割を果たします。
■利用するシーン
・法人税の確定申告書を作成し、その添付書類の一部として税務署へ提出する際に利用します。
・税務調査の対応時、申告内容の根拠や取引実態を具体的に説明するための補足資料として提示する場面で利用します。
・金融機関から融資を受ける際、財務諸表だけでは伝わらない詳細な財務状況を開示し、信用を得る場面で利用します。
■利用する目的
・貸借対照表や損益計算書に計上されている金額の具体的な根拠を詳細に示し、会計処理の透明性を確保するために利用します。
・税務署が法人の財務状況や取引の実態を正確に把握し、申告内容が適正であるかを円滑に確認できるようにするために利用します。
■利用するメリット
・科目ごとの取引詳細を整理・可視化することで、社内の経理状況を正確に把握し、内部統制を強化する点にあります。
・取引の根拠が明確になるため、税務調査や金融機関の審査において、決算書の信頼性を高め、スムーズな対応が可能となります。
こちらは無料でダウンロードできる、勘定科目内訳明細書のExcel版のテンプレートです。決算書の信頼性を高め、正確な税務申告および自社の財務管理を適切に行うために、本テンプレートをお役立ていただけると幸いです。
なお、e-Taxでの申告データ作成に用いるExcel形式の「標準フォーム」は、国税庁のe-Taxホームページ(※)でも入手が可能です。
※出典:e-Taxホームページ (https://www.e-tax.nta.go.jp/index.html)
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