この契約書は、廃棄物処理に関する専門的なコンサルティングサービスを提供する事業者(受託者)にとって有利な条件で作成された雛型です。
近年、環境規制の強化により廃棄物管理の専門知識を持つコンサルタントへの需要が急増していますが、従来の契約書では受託者側に過度な責任や制約が課せられるケースが多く見られました。
この書式は、コンサルティング会社や環境アドバイザーが企業との契約を締結する際に、自社の事業リスクを適切に管理しながら専門サービスを提供できるよう設計されています。
製造業からの廃棄物処理改善の相談を受ける場合、小売チェーンの全店舗廃棄物管理統一プロジェクトに参画する場合、建設会社の現場廃棄物管理指導を行う場合など、様々な案件で活用できます。
この契約書の最大の特徴は、受託者の専門性を正当に評価し、過度な責任を課さない合理的な条件設定にあります。
責任範囲を助言提供に限定し、最終的な判断と実行は委託者が行うことを明確化しています。
損害賠償責任に上限を設定し、不可抗力条項を受託者に有利に規定するなど、事業運営上のリスクを最小限に抑える工夫が随所に施されています。
適宜ご編集の上でご利用いただければと存じます。2024年4月1日施行の改正民法対応版です。
〔条文タイトル〕
第1条(目的及び基本方針)
第2条(用語の定義)
第3条(委託業務の内容)
第4条(業務実施方法)
第5条(対象事業所及び廃棄物の範囲)
第6条(乙の義務)
第7条(甲の協力義務)
第8条(成果物及び知的財産権)
第9条(委託料金及び変更)
第10条(支払方法及び支払条件)
第11条(契約期間及び更新)
第12条(報告及び連絡)
第13条(機密保持)
第14条(個人情報保護)
第15条(再委託)
第16条(責任の制限)
第17条(専門家としての義務)
第18条(契約解除)
第19条(中途解約)
第20条(契約内容の変更)
第21条(不可抗力)
第22条(競業制限の緩和)
第23条(監査及び検査の制限)
第24条(保険)
第25条(知的財産権の保護)
第26条(準拠法及び管轄)
第27条(契約の独立性)
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