この「【改正民法対応版】作図・図面作成業務委託契約書〔受託者有利版〕」は、建築設計事務所や工務店、不動産開発会社などが外部の専門技術者やフリーランスのCADオペレーターに図面作成業務を依頼する際に使用する契約書の雛型です。
近年、建設業界のデジタル化が急速に進む中で、図面作成業務の外部委託は一般的な業務形態となっており、明確な取り決めを文書化することが事業運営上不可欠となっています。
この契約書雛型が実際に活用される場面として、住宅や商業施設の設計図面作成の外注、既存図面のCADデータ化業務の委託、設計変更や改修工事に伴う図面修正作業、設備図面や構造図面の専門的な作図業務などがあります。
また、個人で活動する建築士や設計技術者が企業から業務を受託する際の契約締結にも幅広く利用されています。
本契約書は特に受託者の権利と利益を重視した構成となっており、一般的な業務委託契約と比較して受託者により有利な条項が盛り込まれています。
従来多くの契約書では発注者側の権利が強く設定されがちですが、この雛型では受託者の専門性を尊重し、対等なパートナーシップに基づく契約関係の構築を目指しています。
支払条件の明確化、修正作業の制限、著作者としての権利保護、契約解除権の相互設定などにより、受託者が安心して業務に専念できる環境を整備しています。
適宜ご編集の上でご利用いただければと存じます。2024年4月1日施行の改正民法対応版です。
〔条文タイトル〕
第1条(委託業務の範囲及び内容)
第2条(契約期間及び業務実施期間)
第3条(業務実施体制及び責任者の配置)
第4条(委託者の協力義務及び資料提供)
第5条(業務委託料の金額及び支払方法)
第6条(業務の変更及び追加委託)
第7条(業務報告及び進捗管理)
第8条(成果物の納入及び検査)
第9条(知的財産権の帰属及び利用)
第10条(機密保持及び情報管理)
第11条(再委託の制限及び承諾)
第12条(損害賠償及び責任制限)
第13条(契約の解除及び解約)
第14条(不可抗力及び免責)
第15条(合意管轄及び準拠法)
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