この示談書テンプレートは、新築木造住宅における害虫発生という特殊な問題に直面した施主様と施工会社の間で、公正かつ詳細な合意を形成するために設計されています。
木造住宅特有の害虫被害は、発見が遅れると構造体への深刻なダメージや居住環境の悪化を招くことがあり、その解決には専門的な対応と明確な責任分担が不可欠です。
本テンプレートでは、事実関係の確認から始まり、責任の所在、具体的な損害賠償額の算定、害虫駆除作業と被害木材の交換・補強工事の詳細、代替住居の提供、再発防止策、アフターケア、長期保証に至るまで、考えられるあらゆる側面を20条にわたって網羅しています。
特に工事期間中の生活への配慮や、家財の一時保管に関する条項は、実務上しばしば見落とされがちな重要な要素です。
また、専門家による第三者検査の実施や、詳細な情報提供義務を明記することで透明性を確保し、将来的なトラブルを未然に防ぐ工夫がなされています。
さらに、秘密保持や権利放棄、紛争解決方法についても明確に定めることで、双方が安心して合意に至るための基盤を提供します。
法的な観点からも、旧民法の瑕疵担保責任ではなく、現行法に適合した表現を用いており、実務上の使いやすさと法的な正確性を両立させています。
適宜ご編集の上でご利用いただければと存じます。2024年4月1日施行の改正民法対応版です。
〔条文タイトル〕
第1条(事実確認)
第2条(責任の所在)
第3条(損害賠償額)
第4条(支払方法)
第5条(害虫駆除作業)
第6条(被害木材の交換・補強工事)
第7条(工事費用の負担)
第8条(工事期間中の代替住居)
第9条(一時保管品の取扱い)
第10条(工事完了の確認)
第11条(専門家による検査)
第12条(再発防止策)
第13条(アフターケア)
第14条(保証)
第15条(情報提供義務)
第16条(権利放棄)
第17条(秘密保持)
第18条(誠意履行)
第19条(地位の譲渡禁止)
第20条(紛争解決)
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