この契約書は、自動車回送業務における委託関係を包括的に規定する契約書雛型となります。
走行距離に応じた報酬体系を採用し、中古車販売業者、レンタカー事業者、自動車運送業者など、車両の回送業務を外部ドライバーに委託する際に必要となる法的文書として、実務に即した内容となっています。
本契約書の特徴は、業務指示書による運用方式を採用することで、委託業務ごとの細かな契約書作成を不要とし、事務手続きの効率化を実現している点です。
また、走行距離1キロメートルあたりの単価制を採用することで、業務量と報酬の関係を明確化し、公平な報酬体系を確立しています。
契約書は全18条で構成され、受任者の資格要件から業務遂行上の義務、保険の取り扱い、事故発生時の対応まで、実務上必要となる事項を漏れなく規定しています。
特に近年重要性を増している個人情報保護や反社会的勢力の排除に関する条項も充実しており、現代のビジネス環境に即した内容となっています。
実務面では、車両・書類の引き渡し、保険関係、費用負担など、日常的な業務遂行に必要な事項を明確に定めており、後々のトラブルを未然に防ぐ工夫が施されています。
また、事故・トラブル発生時の対応手順も具体的に規定されており、緊急時の適切な対応をサポートする内容となっています。
契約書の文言は、法律の専門家による監修を経て、明確かつ適切な表現を採用しており、実務での使用に十分耐えうる確かな品質を備えています。
適宜ご編集の上でご利用いただければと存じます。2024年4月1日施行の改正民法対応版です。
〔条文タイトル〕
第1条(定義)
第2条(契約の目的)
第3条(回送業務の委託)
第4条(受任者の資格要件)
第5条(業務の遂行)
第6条(禁止事項)
第7条(委託料及び費用)
第8条(車両・書類の引渡し)
第9条(保険)
第10条(事故・トラブル時の対応)
第11条(損害賠償)
第12条(機密保持)
第13条(個人情報の保護)
第14条(権利義務の譲渡禁止)
第15条(有効期間)
第16条(反社会的勢力の排除)
第17条(協議事項)
第18条(管轄裁判所)
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