■有害業務に係る歯科健康診断結果報告書とは
労働安全衛生規則に基づき、歯やその支持組織に有害な業務に従事する労働者の健康状態を管理するための書式です。2022年10月の改正ですべての事業者に対して報告が義務付けられ、従来の定期健康診断報告書から独立した形式になりました。具体的な有害物質の業務内容や有所見者数の記載が求められ、労働者の健康障害防止に役立ちます。
■利用するシーン
・雇入れ時:有害業務に新規配属される労働者に対し、歯科健康診断を実施した際に報告が必要です。
・定期検査後:6カ月ごとに実施する歯科健康診断の結果を、所轄の労働基準監督署へ提出します。。
・配置転換時:有害業務への異動があった場合、速やかに報告書を作成します。
■利用する目的
・法令遵守:労働者50人未満の事業者も含め、全事業者に報告が義務化されています。
・健康管理:酸や粉じんに曝露(ばくろ)する労働者の歯科疾患を、早期に発見・予防します。
・環境改善:診断結果を基に、作業環境の見直しや配置転換を検討できます。
■利用するメリット
・業務効率化:記入項目が明確化されているため、容易に作成できます。
・リスク低減:法的義務を履行することで行政指導を回避できます。
・福利厚生:労働者の健康維持を通じて、職場環境の向上や信頼性の強化につながります。
なお、令和7年1月1日より有害な業務に係る歯科健康診断結果報告については、インターネット上での申請(電子申請)が義務とされているものの、事情により困難な場合には、当分の間は書面による報告も可能です(※所轄の労働基準監督署へ提出)。
こちらはPDFで作成された、無料でダウンロードが可能な有害業務に係る歯科健康診断結果報告書です。なお、厚生労働省のホームページでも入手することができます。
※出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/index.html)
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