この契約書は、繊維関連企業が生地の加工業務を外部業者に委託する際に使用する専門的な契約書雛型です。
特に合成繊維織物や天然繊維織物の染色、プリント、撥水加工、防炎加工などの特殊加工を他社に依頼する場面で使用されることが最適な雛型です。
繊維業界では、自社で全ての加工工程を持つことは設備投資の観点から現実的ではありません。
そのため、原反と呼ばれる加工前の生地を専門の加工業者に委託することが一般的な商慣習となっています。
しかし、この際に曖昧な口約束や簡易な発注書だけで取引を行うと、品質トラブル、納期遅延、損害賠償問題などが発生するリスクが高まります。
本契約書を使用することで、委託する加工の内容、品質基準、納期、責任の所在、保険の取り扱い、万が一のトラブル時の対応方法などを明確に定めることができます。
アパレルメーカー、商社、繊維製造業者、テキスタイル関連企業などが、染色工場、プリント工場、機能加工業者などに業務を委託する際の必須書類として活用いただけます。
また、反社会的勢力排除条項や契約不適合責任についても現行制度に対応した内容となっています。
適宜ご編集の上でご利用いただければと存じます。2024年4月1日施行の改正民法対応版です。
〔条文タイトル〕
第1条(契約の目的)
第2条(再委託の禁止)
第3条(原反の引渡し)
第4条(加工の指示)
第5条(品質検査)
第6条(製品の引渡し)
第7条(加工賃及びその支払い)
第8条(剰余製品の処理)
第9条(善管注意義務)
第10条(保険の付保)
第11条(損害賠償)
第12条(調査権)
第13条(報告義務)
第14条(契約期間)
第15条(契約の解除)
第16条(指示の遵守)
第17条(協議)
第18条(管轄裁判所)
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