このページはJavaScriptを使用しています。JavaScriptを有効にして、対応ブラウザでご覧下さい。

第3回 クレームの発生理由書 ◆不良品について◆

著者:   小田 恵子


「クレーム処理」の方法第1回第2回第3回第4回

クレーム処理の無料テンプレート一覧|bizocean(ビズオーシャン)はこちら!

作成のポイント

■ クレームの原因について社内調査する
■ 調査をもとに、クレーム発生の理由書を作成
■ 今後の善処策を顧客に示し、信頼を得る

書式の説明
クレーム発生の不良品についての理由書です。クレームに対しての理由を報告する際にご使用ください。

クレームの原因について社内調査する

電話応対の担当員が受けたクレーム内容について、原因を社内調査します。同じ社内で問題点を追求するというのはとてもやりにくく、社内の人間関係を損ないかねないことだと思いますが、その目的は「顧客満足のため」と割り切って社内のルール、マニュアルに沿ってクレーム処理を進める義務があります。
特定の個人をさして「犯人捜し」しているわけではなく、会社がよい方向に向かうための問題解決の糸口を見つける役割なので、「処分の対象となってかわいそうだから」と内々で問題点を封じてしまうようなことは避けます。
根本的な解決をしてそれを社内外に示さなければ、また同様の問題が起こってしまいます。

調査をもとに、クレーム発生の理由書を作成

社内調査を終え、原因が明らかになったところで、顧客に対する「クレーム発生理由書」として、クレーム対象となった商品・サービスの内容、数量を明らかにし、その原因を調査結果をもとに示していきます。作業システムの中でどこに問題があったのか、個人を攻撃するのではなく、会社全体の問題として捉え、対処しているという姿勢を示す文面でなくてはなりません。この書式では原因が大変シンプルに書かれていますが、さらに具体的な事象を示すものだと、信頼感も増します。
社内の問題を全て露呈してしまう必要はありませんが、「ミスがなぜ起こったのか」という疑問について顧客が納得できる理由が書かれていたほうがベターと言えます。

今後の善処策を顧客に示し、信頼を得る

理由を明示したところで、あとはそれをどう処理したかを説明します。
この書式の場合は「今回クレームの入りました不良品につきましては、正規商品とすでに交換済でございます」となっていますが、迅速な処理という印象をつけるために、交換した日付も明らかにしたほうが良いでしょう。
また「各担当者に対して固く注意しました。今後このようなミスが再発しないよう、十二分に確認作業を徹底します。」というコメントの他に、「確認作業を徹底するために新たなチェックリストを作成した」「検査員を増員し、チェック体制を強化した」など具体的な善処法があれば、それを示すことで会社への信頼度がより高まります。

この記事に関連する最新記事

おすすめ書式テンプレート

書式テンプレートをもっと見る

著者プロフィール

author_item{name}

小田 恵子

関西学院大学非常勤講師/キャスター/キャリアコンサルタント/アナウンサーの経験をもとに、仕事での話し方、聞く技術についてアドバイスを行う。

この著者の他の記事(全て見る

bizoceanジャーナルトップページ