年賀状をビジネスツールとして活用する
一般的な年賀状から一歩踏み込んで、ビジネスツールとして活用できる印象的な年賀状にするにはどうすればよいでしょう?
ビジネスツールとして年賀状を利用するのには、大きく2パターンが挙げられます。
1つは、年賀状DMと呼ばれるもの。企業から個人へ送られてくる年賀状はこのパターンが多いですね。「お年玉割引券」などが付けられていて来店や購入を促すものなど、近年多くのBtoC企業が取り組んでいます。
ここでは、もう1つのパターン、BtoBでも年賀状をビジネスツールとして利用できる方法をお伝えいたします。受け取った方に、商品ではなく、あなた自身を印象付ける簡単な方法です。
テンプレートで作成した年賀状や、会社から配布される印刷済みの年賀ハガキでも応用できますので、ぜひお試しください。
ひと手間加える
大判サイズだったり、扇形だったり、木材だったり、という、形や素材で印象付けるものもありますが、社内や部内全員の写真を載せたもの、全面に大きな筆書きのもの、などは官製年賀はがきでも作成できて印象深いですね。
テンプレートを使う場合は、空白の部分に顔写真を印刷する、商品画像を印刷する、コメントを筆文字にする、などして、手を加えましょう。担当者宛てと会社宛てに2通送る場合、顔写真入りは担当者宛てにしましょう。
担当者宛には、笑顔の顔写真入り、似顔絵入りなどで「親しみのわく年賀状」を作るのもいいでしょう。
心をこめて書く
「直筆で一筆」と言っても、何を書いたらいいか・・・と、迷われるかもしれません。まずは、以下の2点を書くのが一般的です。
1. 日頃のお付き合い、お取引への感謝の言葉
・旧年中は格別のご厚情を賜わり厚く御礼申し上げます など
2. 相手への気遣いの言葉
・年頭に際し貴社益々のご発展を祈念いたします など
相手のことを思い浮かべて書けば、おのずと言葉が浮かんでくるでしょう。
会社代表へ送る場合は、「(担当の)何々様にはいつも大変お世話になっております」などと書き添えるとよいでしょう。
お願いの言葉を加える
1.2.の後には、今後も変わらぬ(より一層の)よいお付き合いをお願いする文章を加えます。
3. お願いの言葉
一般的なものでは、
・本年も変わらぬご厚誼の程、よろしくお願い申し上げます
・本年も尚一層のご愛顧の程お願い申し上げます
などがあります。
テンプレートには、これらが既に盛り込まれているものもありますので、上手に利用するとよいでしょう。
一歩踏み込んで「売り込み」を
「売り込み」といっても、企業から来る年賀DMのように、ただ商品の宣伝を書くだけにになってしまってはいけませんが、最後にあなたの意気込みや、お引き立てのお願いを加えると勢いのある印象的な年賀状になるので是非書き添えてみてください。
一般例から一歩踏み込んで、
「本年も皆様のご期待に沿うべく、なお一層の努力をいたす所存です相変わらぬご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます」
など、力強いメッセージを添えるのかいかがでしょうか。受け取った方も、きっとあなたの新年の決意に清々しい思いで賛同してくださることでしょう。
また、具体的に、
「今年はチーム一位の売上げを上げる意気込みで参ります。どうぞ益々のご愛顧のほど、よろしくお願いいた申し上げます。」
「今年は○○(商品名)の地域一番シェアを狙ってまいります。○○様のお力添えのほど、よろしくお願い申し上げます。」
などと書けば、あなたや、あなたの会社の商品に、もっと興味を持っていただけるかもしれません。