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ワークスケジュール表をつくる

著者: 社会保険労務士  小岩 広宣


作成のポイント

■ 全社と部署のスケジュールを書き込む
■ それぞれの担当者のシフトを組む
■ 時間外労働の調整をはかる

書式の説明
今月の全社スケジュールを把握しながら個人のスケジュールも管理できる月間スケジュール表

全社と部署のスケジュールを書き込む

「週間スケジュール表」が1週間の個人の予定を書き込むツールだったのに対して、「ワークスケジュール表」は1か月単位で特定の部署のスケジュールを管理するためのツールです。
個人の1か月の予定は、「週間スケジュール表」の内容を管理ソフトに入力することで機能的に活用することができますが、部署のスケジュールを管理していくためには、このようなシートを活用するのが適当です。
まず、全社(全店)のスケジュール、部署(売場)のスケジュールを書き込みます。ここから、そのスケジュールを遂行するために必要な人員、時間数を割り出していきます。
このシートは、特に販売職や製造職などの現場を管理する際に有効活用できます。

それぞれの担当者のシフトを組む

次に、その部署の人員のシフトを組んでいきます。シートの中ほどに「氏名」の欄がありますが、ここにその部署のメンバーを書き込んでいきます。この例では3人となっていますが、それを超える場合は自由に欄を追加していき、所属の人数全員を記載します。
1日〜31日の欄には、その人が携わるシフトの種類を記入します。例えば、シフトの種類が早番(A)、通常勤(B)、遅番(C)の3種類であり、早番と通常勤に勤務する場合は、「A、B」と書きます。シフトは1日2種類まで記載できます。
このシートを用いて、営業日ごとに必要な人員が確保されているか、特定の人に業務が集中することはないかをチェックすることができます。

時間外労働の調整をはかる

「氏名」欄の下の「時間外」欄には、各日ごとの時間外勤務の予定時間とその事由、予定人数を記入します。例えば、5月1日に必要と見込まれる時間外勤務が10時間だとすると、予定時間は「10時間」、予定人数にはそれに必要な人数を入れます。逆に、その日にシフト外で稼働が必要だと見込まれる人数が3人だとすると、予定時間は3人の時間外勤務の合計時間となります。
この欄の意義は、前もって時間外勤務の予定時間を把握し、会社が管理できる点にあります。あらかじめ部署の繁忙期とその程度を予測するにより、1か月あるいは1年単位の変形労働時間制を導入することで、一定の時間外勤務とそれに見合った残業代を削減することができます。

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著者プロフィール

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小岩 広宣

社会保険労務士

人事や労務の専門家として、企業の成長をサポートする社会保険労務士。経営者のための「企業成長塾」を主宰する。人材分野の専門家として、『人材派遣・職業紹介』など3冊の著書を持つ。

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