第4回:契約書作成のチェックポイント
作成のポイント
■契約書作成のメリットとは?
■契約書の構成について
■契約条項について
書式の説明
ソフトウェア開発委託契約書とは、他社にソフトウェア開発業務を依頼する際に取り交わす契約書
契約書作成のメリットとは?
契約書がなくても契約の効果には関係がありません。それでは「なぜ契約書を作成するのか?」。それには、下記の3つの効果があるからです。
1、 内容の確定
口頭だけでは、「言い違い」、「聞き間違い」といったことが起こります。トラブルの原因になります。そこで、合意内容を書面という形で確定をするために契約書を作成します。
2、 証拠として
契約内容をいつまでも正確に覚えておくことは出来ません。契約内容のよりどころとするために契約書を作成します。
3、 特約を活用するため
契約にトラブルはつきものです。出来るだけ有利な事項を特約として盛り込む為に契約書を作成します。
契約書の構成について
契約書には、特に決まった形式はありません。縦書き、横書き、用紙の種類、大きさ、文字の大きさ・種類等は自由です。契約書で大切なことは「いつ」「誰と誰の間で」「どんな内容を取り決めたのか?」です。よい契約書は、これらのことがわかり易く書かれています。契約書は「見た目」の綺麗さも大切ですが、それ以上に「内容」問われます。
契約条項について
契約条項とは、当事者間で定めた契約内容のことです。契約条項は契約書の中で最も重要な部分です。契約によってさまざまな規定が設けられます。どのような内容が定められるかを書くのは難しいです。一般的には、当事者・目的・金額・履行期・支払方法・解除事項などが規定されます。契約条項を書くにあたっての注意事項は以下の通りです。
(ア) 各条文に小見出しを付ける。
(イ) 内容を整理し、なるべく短くまとめ「項」を活用する。
(ウ) 列挙する場合は「号」を使う。
(エ) 取引の時間の流れに沿って配列する。
(オ) 原則的なことを先に、例外的なことはあとに規定する。
(カ) 相互関連に注意をする。
(キ) 用語の使い方は統一する。