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入社1年目のうちに 身につけておきたいビジネスマナー | ビジネスマナー:新入社員編

著者:株式会社フォース・アラウンド 代表取締役社長  飛澤 宗則

あいさつ、服装、名刺交換、電話、手紙やメール表現など、ビジネスマナーにはいろいろありますね。

社会人になると、学生と違っていろいろな年代の方や、海外も含めてさまざまな文化の方と付き合いますから、ビジネスマナーを押さえておくことが大切ですね。

「元気なあいさつ」から始まるマナーは、確かに大切ではあります。

しかし、実は、細かいマナーやテクニックのことよりも、もっと大切なことがあります。それは、できる社員とできない社員とで雲泥の差がついてしまうような、ビジネスマナーのエッセンスを押さえておくこと。

今回は、私が新人研修講師や新人育成トレーナー経験を通じて得た知見を基に、ビジネスマナーの特に重要なポイントをご紹介しましょう。


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ビジネスマナーの各手法より大切な、忘れてはいけない3つのポイントとは

ビジネスマナーは、とかく手法に目が行きがちです。ただ、勉強と異なり、ビジネスの正解は1つではありません。判断に迷うこともあるでしょう。何か上手くいかなかったなと感じることがあったら、心構えに立ち戻ることが大切です。

(1)ビジネスの本質とは、人を喜ばせることであり、人への心配りであり、関係づくりである。
(2)ビジネスマナーの目的は、「あなたに会えて良かった」「あなたと一緒に仕事がしたい」と思ってもらえるような関係をつくること。
(3)ビジネスマナーの要点は、目の前にいる相手に「私はあなたの価値観、立ち位置、望んでいることを尊重していますよ」というメッセージを伝えること。

上記の3点で行動を振り返りましょう。人間、最終的にはテクニックよりも心構えや姿勢が伝わるものです。

仕事の段取りの中で特に重要な2つのポイント

あいさつ、服装、名刺交換、電話、手紙やメール表現などのマナーを覚えることは必要ですが、個々の振る舞いよりも大切なことがあります。私は「仕事の段取りを覚える」ことが最も重要で早く覚えるべきビジネスマナーだと考えています。

仕事の段取りとは、仕事の順番をよく考えて行動することです。その中で実は、特に新入社員の方が最初は上手くできない、忘れやすい段取りが2つあるのです。
(1)作業にとりかかる前に、自分の役割・責任や期待値が合っているかを上司や関係者と確認する。
(2)作業にとりかかる前に、作業の方針や進め方が合っているかを上司や関係者と確認する。

これらを意識すると、きっと多くの上司や先輩へ安心感や信頼感を与えることができますよ。

報連相(報告、連絡、相談)で注意する3つのポイント

日本企業の文化、チームの現場では、報連相を大切にしているところが多いです。
報連相の中で、特に新入社員の方が最初上手くできない点が3つありますので注意しましょう。

(1)わからないことをそのままにしない。「はい、はい、症候群」と言われていますが、わからないことを、はいとは言わない。わからないことはわかるまで聞く人であることは非常に大切です。
(2)優先順位は、上司と一緒に考えて判断する。特に複数の仕事や、複数の問題が生じている場合、勝手に判断をせずに必ず報連相をする。いったん責任者の判断が決まったら、最善をつくしましょう。
(3)日頃からメモをとる。新人であっても社長であってもメモをとる。

これらを意識すると、きっと多くの上司や先輩は「話をしっかり聞いてくれている」と受けとめるでしょう。

今回のポイント

・心構え:「あなたに会えて良かった」「一緒に仕事がしたい」と思ってもらうことが目的
・仕事の段取り:作業にかかる前に役割、期待値、仕事の進め方の合意をとれ!
・報連相:わからないことをはいと言うな!状況に変化があったら優先順位を再合意する

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著者プロフィール

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飛澤 宗則

株式会社フォース・アラウンド 代表取締役社長

東京大学工学部を卒業後、IT業界において14年、新規事業や業務改善で16プロジェクト累計125億円の成功に貢献。大企業、ベンチャーを経て独立した「ビジネスモデル・イノベーション」の専門家。

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