年賀状の基本ルールをおさえて書く
一般的な年賀状を作る
取引先への年賀状。会社宛てに送ればいいのか、担当者宛に送ればいいのか、迷ったことはありませんか?迷ったら、両方に出す。そのためにも、何パターンか作っておきましょう。
年末の忙しい時期に何パターンも年賀状を送るのは面倒、と思ってしまいがちですが、作るのは年に1回のこと。便利なテンプレートを使えばあっという間です。会社宛には一般的な年賀状、担当者宛には印象的な年賀状を送るとよいでしょう。
会社宛てのものは代表取締役や社長のお名前を調べて送りましょう。会社宛て、担当者宛て、いずれへも直筆で一文書き加えます。
年賀状のルールをおさえる
年賀状は元旦に届くように出すのが一番ですが、会社宛ての場合は遅くとも仕事始めには届くように出しましょう。また、官製年賀ハガキ以外に印刷した場合、切手の下に「年賀」と朱書きするのを忘れないでください。「年賀」と書いていないものは通常通りに郵送されますので、年内に届いてしまうこともあります。注意してください。
喪中の場合ですが、会社間取引では喪中でも年賀状は出してかまいませんが、あらかじめ喪中欠礼をいただいている場合や、お付き合いの中で知っている場合には「寒中見舞い」を出します。また、喪中と知らずに年賀状を出した後、「欠礼のお詫び」ハガキをいただいた場合にも、「寒中見舞い」を出してお詫びをするのが通例です。
思いがけず、こちらから年賀状を出していない方からいただいた場合も、1月5日を過ぎての返礼は「寒中見舞い」で送ります。いずれの場合も、年賀ハガキを使用することはできませんので、別に用意しましょう。
賀詞のルールをおさえる(目上の方へ)
次に賀詞について。
取引先や上司へは、「謹賀新年」「謹賀新春」「恭賀新年」「恭賀新春」など四文字の賀詞を使うのが一般的です。「謹(つつし)んで」や「恭(うやうや)しい」の言葉が入っているので、目上の方への賀詞として最適です。
その他、「賀正」「賀春」「頌春」「迎春」「初春」「新春」などの賀詞もありますが、これらは目上の方へは使いません。これらの賀詞は、単に「新春を祝う」という意味でしかないからです。当然、取引先や上司への年賀状へも使えません。テンプレートを選ぶ際には注意しましょう。
賀詞のルールをおさえる(どなた宛でも使えるもの)
「謹んで初春のお慶びを申し上げます」「謹んで新春のご祝詞を申し上げます」などは、無難に使える賀詞ですが、「明けましておめでとうございます」などには、子どもっぽいと感じる方もいらっしゃいますので、できれば避けたほうがいいでしょう。
また、「謹賀新年」や「賀正」などといった賀詞の後に、「明けましておめでとうございます」などの賀詞を重ねて書くことは、同じ意味の言葉の重複となりますので避けましょう。
同じく、一般的によく使われる「新年あけましておめでとうございます」も、重言(二重表現)ですので使わないようにしましょう。「新年」には「年が明ける」という意味が入っているからです。「正月 元旦」「一月一日 元旦」も重言です。
なお、「Happy New Year!」など、横文字(英文)の賀詞はビジネスには使えませんので注意してください。