顛末書|ビジネス書式のダウンロードと書き方はbizocean(ビズオーシャン)
顛末書とは、事件や事故、仕事上のトラブルが生じたり、または、商品やサービスに不備が発生したりといった問題が起きた場合に、上司や会社に対して状況や経緯の一部始終を報告する文書のことで、経緯書とも呼ばれます。顛末書の書き方について解説します。
顛末書は『てんまつしょ』と読み、仕事上ミスやトラブルが発生したり、不祥事が起きてしまったりしたときに、会社に対して経緯や問題の一部始終を報告するビジネス文書のことをいいます。文字通り、ものごとの顛末を報告する書類です。
顛末書と始末書は似た意味合いで使われることが多いですが、厳密には異なる性質を持っています。顛末書は、不祥事が起きた際、なぜそうなったのかを順序立てて報告する目的であるのに対し、始末書は反省を表す意味が強くなります。懲戒、訓告など、社内処分が伴う場合に、始末書が用いられることが多いといえます。
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顛末書を書くときは、公平かつ客観的な視点で私情を挟まずに書くことがポイントです。トラブルや不祥事の当事者ではなくとも、その内容を良く知る責任者が書く必要があります。企業は、トラブル発生時の対応能力が問われますから、虚偽や誇張なく事実を記載するように心がけましょう。
顛末書に記載すべき項目は次のとおりです。
業務中に交通事故を起こしてしまった場合は、公的機関への届出や法的な手続が必要になることがあります。また人命に関わるような大きな事故の場合は、会社の信用問題にまで発展します。原因究明と再発防止のためにも、顛末書には事実を書かなければなりません。記載すべき項目は次のとおりです。
会社の商品は会社の財産です。その大切な財産を紛失する責任は重いものと考えましょう。紛失したのか、盗難にあったのか、個人だけの責任ではない場合もあります。経緯を明確にして今後の対策を打つ必要がありますから、事実を隠蔽することなく細かく報告をしましょう。記載すべき項目は次のとおりです。
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社外に対してトラブルや不祥事を起こしてしまうと、会社の信用問題に大きく関わります。業務上、起きてしまった事故を二度と起こさないよう、再発防止策として作成することが顛末書の目的になります。そのため、誰が読んでも内容が良くわかるように書くことを意識してください。モレがないように書くには、5W1Hに沿って文章を構成すると良いでしょう。
社外に提出する顛末書の宛名ですが、まず一番上に提出先の社名を書きます。会社へ宛てる場合は『様』ではなく『御中』としましょう。また、株式会社を㈱と略さないよう気をつけてください。
宛名を書いたら、次に報告する人の氏名を記載します。報告内容の重大度合いによって、担当者レベルでなく上司、役職者の名前を記載したほうが良い場合もあります。誰の名前で提出をするかは、上司と相談して決めましょう。
宛名が書けたら早速本文に入ります。顛末書は報告書類ですから、季語の挨拶などは入れず直接本題から書き始めましょう。
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顛末書の文書を作成したら、作成者名の箇所に印鑑を押印します。作成日及び提出日を明記してください。また、原因解明のために必要な実測データ、説明書、図面など添付資料があれば同封しましょう。顛末書を社外に提出する際の封筒は、一般的には縦長の定形和封筒を用います。白地、二重袋の様式を選ぶと良いでしょう。宛名は、顛末書に記した宛名を封筒の表面に書きます。裏面には作成者名を書きます。
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始末書と混同してしまいがちな顛末書ですが、目的や意味合いが異なります。反省の意が強いものが始末書ですが、客観的視点で報告するものが顛末書です。その違いを理解したうえで、誰が見てもわかりやすいように内容をまとめましょう。
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