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MECEを活用する方法について

MECEとは「それぞれ が重複することなく、全体としてモレがない」という意味で、物事の整理・分類を論理的に行うための思考方法です。

MECEとは「それぞれが重複することなく、全体としてモレがない」という意味で、物事の整理・分類を論理的に行うための思考方法です。正しく全体像を把握しなければならない場面において求められる、MECEを活用する方法についてご説明します。

MECEとは

MECEとは、Mutually Exclusive and Collectively Exhaustiveの略称で、ミーシーもしくはミッシーと呼ばれています。簡単にいうと『モレもなく、ダブりもない』という意味になり、ある事柄を全体集合と捉えて、トップダウンの観点から物事を分解し、考える思考方法のことをいいます。近年ビジネスを進める上で、グローバルスタンダードになりつつあるロジカルシンキングでは、このMECEという考え方が大切なツールとなります。

ロジカルシンキングは、複雑なものを分解して正しく理解する、思考整理術のことをいいます。日本人はロジカルに考えることが苦手とされています。それは、『阿吽の呼吸』や『はっきり言わない』ことが美徳とされてきた民族性と、ロジカルシンキングのトレーニングがされていない教育背景が関係しています。そんな日本人がグローバルで戦うためには、MECEロジックツリーなどの考え方やツールを理解し、使いこなすことが重要といえるでしょう。

MECEの方法

MECEを展開する方法として、2つの手順をご紹介します。

トップダウンアプローチ
トップダウンアプローチは、全体集合が把握できているときに使う手順です。まず全体集合を確認し、課題などから目的に即した切り口を決定します。フレームワークがあればそれを活用し、モレやダブりのないよう情報を全て挙げながらまとめていきます。
ボトムアップアプローチ
ボトムアップアプローチは、全体集合が把握できていないときに使う手順です。まずは、役に立ちそうな情報を全て列挙します。それをグルーピングしながら徐々に全体集合を明らかにしています。このとき、内容がMECEになっているか修正を入れながらまとめていきます。

通常MECEはトップダウンの視点から詳細に分解していきますが、全体集合がわからない場合はボトムアップからもアプローチができます。これは、全体が把握できていないときでも使える有効な手順です。また、分解するにあたって切り口が多くありそうな場合は、ロジックツリーという方法が有効です。

ロジックツリー
MECEの思考に慣れてくると頭の中で整理することも可能ですが、まずは紙などに書き出して行うとよいでしょう。その際、思考整理の手助けをしてくれるのがロジックツリーの手法です。ロジックツリーは、1つの事柄が上位概念から分解され、枝分かれして広がり、木のような図で表すことができます。モレがないように枝分かれさせ、かつ重複のないようにも注意します。そこからさらに掘り下げていきますが、関係のない余計なものを入れないこともポイントの1つです。

有効的な切り口を見つける

MECEを展開していくにあたっては、ただ手当たり次第に『モレなくダブりなく』という条件を満たすだけでは意味がありません。1つの事柄を分解しようと思えば、いくらでもできてしまいます。大切なことは、問題解決がより容易になる有効的な切り口を見つけることです。代表的なものをいくつかご紹介しましょう。過去・現在・未来/短期・中期・長期/企画・設計・製造・運用/個人・法人/主観・客観/能動・受動/ハード・ソフト/陸・海・空/3C/4Pなどが挙げられます。これらのフレームワークを用いることでMECEを簡単に作ることができます。しかしそれにとらわれすぎると、正しい思考が導きだせないこともありますので注意しましょう。

MECEの使い方

MECEは、様々なシーンで使うことができます。たとえば、5Fやマーケティングの4P分析をするときに、MECEの考え方が合致します。その他にも売れる商品を開発したい、消費者の分布を知りたいなど、多様な目的で使えるツールなのです。

MECE確認シート(Orange)画像
>MECE確認シート(Orange)画像

MECEの注意点

MECEを行うにあたっては、全体像をしっかり描くことが大切です。全体集合が理解できていなければ、モレ・重複・ズレ・不要が何かを認識することができないからです。中途半端なまま作られたMECEでは、問題解決の意味をなしませんので注意しましょう。

MECEの例

具体的にMECEであるということは、どのような状態なのでしょうか。具体例を見てみましょう。たとえば、『人間』を分解するとします。分解するにあたっての切り口はたくさんあります。性別などの生物学的分類、居住地域による分類、体重による分類、職業による分類等々、分解しようと思えばいくらでも分解できてしまうのです。いかに有効なMECEの切り口を選択するかは、目的や課題に応じて決めます。

MECEである例
  • 人間:男、女 ⇒ モレがなくダブりもない
  • 通勤手段:自動車、徒歩、自転車、公共機関 ⇒ モレがなくダブりもない
  • 成人女性:20代、30代、40代、50代以上 ⇒ モレがなくダブりもない
MECEでない例
  • 人間:男、女、子供 ⇒ 子供には男も女もいるのでダブる
  • 通勤手段:自動車、徒歩、自転車、バス、公共機関 ⇒ バスは公共機関なのでダブる
  • 成人女性:20代、30代、40代、50代 ⇒ 60代以上がモレている

まとめ
MECEは、ロジカルシンキングをするにあたり欠くことのできない思考法です。複雑な事柄を理解しようとするとき、その言葉だけを捉えても課題は見えてきません。難しいことでも、細かく分解することでその構成が見えてきます。また、それらをグルーピングすることで全体集合と部分、部分間の関係を正しく捉えることができます。MECEの思考整理術を用いて、ロジカルシンキングのトレーニングをしてみましょう。

投稿日:
2016/07/14
更新日:
2016/07/14

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