恥をかかない年賀状講座

Step03 年賀状の賀詞

2012/10/15

和文化研究家、ライフコーディネーター
三浦康子

Step03 年賀状の賀詞

Q.賀詞の正しい使い方を教えてください。
上司、取引先、部下によって賀詞を使い分けたほうがいいのでしょうか?

A.年賀状の挨拶となる決まり文句を「賀詞」といいますが、本来は、上司、取引先、部下など相手によって使い分けるのが理想です。
使い分けができない場合には、誰に対しても失礼のない賀詞を選びます。
また、賀詞によって受ける印象も違いますから、自分らしい賀詞を選ぶといいでしょう。それでは、具体的にご説明します。

【年賀状の賀詞】

■1文字の賀詞 ⇒部下、同僚、目下の方、友人へ(目上にはNG)

「寿」「福」「賀」「春」「禧」

■2文字の賀詞 ⇒部下、同僚、目下の方、友人へ(目上にはNG)

「賀正」「賀春」「頌春」「迎春」「慶春」「寿春」「初春」「新春」

■4文字の賀詞 ⇒上司、取引先、目上の方へ(目下にもOK)

「謹賀新年」「謹賀新春」「恭賀新年」「恭賀新春」「敬頌新禧」

■文章の賀詞 ⇒万人向け

「明けましておめでとうございます」「新年おめでとうございます」「新春のお慶びを申し上げます」「謹んで初春のお慶びを申し上げます」「謹んで新春のご祝詞を申し上げます」

■英語の賀詞 ⇒万人向け(正式には向きません)

「Happy New Year 」
※「A Happy New Year」は「よいお年を」というニュアンスなので、クリスマスカードなどに使い、年が明けたら使いません。

ポイント  賀詞の選び方

もともと、賀詞の基本は「謹賀新年」「恭賀新春」「敬頌新禧」などの4文字で、相手の方への敬意と丁寧な気持ちを表す「謹(謹んで。相手を尊ぶ)」「恭(うやうやしく。礼儀正しく丁寧)」「敬(尊んで礼をつくす)」「頌(ほめたたえる)」などが入ることで、礼儀にかなった挨拶の敬語となります。
使い分けができない場合には、誰に対しても失礼のない賀詞を選びます。
上司や取引先に向いていますね。

ところが、漢字1文字の「寿」「福」「賀」などは「おめでたいことです」といっているにすぎませんし、漢字2文字でも「賀正(正月を祝います)」「迎春(新年を迎えました)」「新春(新しい年です)」といっているだけで、相手に対する敬意や丁寧さに欠けてしまいます。そのため、漢字1文字や2文字のものは目上の方には使わないほうがよいとされ、目下の方や親しい友人などに向いています。

相手によって賀詞を使い分けられない場合には、相手を選ばすに使える文章の賀詞や、目上の方向けの4文字を用いると無難です。

ちなみに、「賀」が含まれる賀詞は祝いの気持ちを表し、「春」がつく賀詞は春=新年のよろこびを表しています。「春」が新年をあらわすのは、昔は立春頃から新年が始まり、1月〜3月を春としていたからで、季節を感じるやわらかな印象になるでしょう。

STEP3で使えるテンプレート

投稿日:2012年10月9日
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三浦 康子

三浦 康子

和文化研究家
ライフコーディネーター
和文化研究家。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、WEB、講演などで暮らしを彩る日本文化の情報発信に幅広く携わる。All About「暮らしの歳時記」ガイド。著書「粋なおとなの花鳥風月」(中経出版)など多数。

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