人とのつながりを深めてくれる年賀状、頂いただけでも嬉しいものですが、内容まで気を使ったものだと更に気持ちがいいですよね。
喪中の年賀欠礼、遅れて出す場合の対処法など、今回は年賀状における気を付けたいマナー5つをご紹介していきたいと思います。
1.年賀状の出状マナー
■出状期間
・年賀状は出来るだけ元旦に届くようにしましょう。会社宛てに送る場合には、仕事始めまでに届くようにします。
■私製はがきを使う場合
・切手の下に「年賀」と朱色で記入します。書き忘れると年内に郵送されてしまうので注意しましょう。また、切手は年賀切手がおすすめです。
■出していない相手から年賀状を頂いた場合
・松の内(一般的には1月7日まで。地域によっては15日まで)に届くなら年賀状を、それ以降は「寒中見舞い」をだし、年賀状を頂戴した御礼や遅れたお詫びを書き込みます。
・松の内に届くようであれば、日付は新春吉日と書く
2.宛名の書き方マナー
■赤いペンを使わない。黒か青のペンなど、見やすい色を使いましょう。
■届け主の郵便番号も忘れずに書きましょう。
■文字の大きさ
様>届け先の氏名>会社名>届け先住所=役職=送り主の氏名>送り主の住所
が基本です。
3.年賀状の言葉マナー
■賀詞選び
・ステップ3でもご説明しましたが、賀詞にはそれぞれ意味があるので送る方によって賀詞を選びます。
■忌み言葉
・不吉な事を連想させる言葉を使わないようにしましょう。「去年」は「昨年」や「旧年」などと表記をします。
■句読点
・「、」や「。」は文を読み易くしてくれるものですが、句読点をつけて分かりやすくしてあげているという先生的なニュアンスが含まれているそうです。また、喜ばしい事は続いた方が良いので区切りをつけないという意味でも、句読点は用いないで改行で読み易くする方が好ましいとされています。
■文字の修正
・ペンや筆で文字を間違えてしまったら、修正液や訂正線でで修正せず新しいはがきに書き直しましょう。
4.喪中のマナー
■喪中とは
近親者に不幸があったとき、その死を追悼し、魂を鎮めるため生活を慎み、派手なことや慶事を避け「喪に服する」風習。服喪の期間を喪中と言い、もともと地域的な歴史や文化で伝わってきたもので、統一された決まりは無く、「服喪」の期間も禁忌も様々。
■喪中の考え方
・喪中欠礼の連絡が来ておらず、会社や団体の一員としての年賀状の場合、個人の喪中とは関係無く年賀状をやりとりします。
・個人で喪中であるにも関わらず年賀状を出す場合でも、仕事上の相手や気遣いをさせたくない場合には、喪中と知らせずに年賀状のやり取りをすることもあります。
■喪中で年賀状を頂かない、出さない場合
・自分が喪中の場合「年賀状欠礼」を11月中旬から12月初めまでに送ります。
・相手が喪中と知らずに年賀状を出してしまったら、「寒中見舞い」をお出ししてお詫びします。
・喪中であるのに頂いた年賀状に対しては「寒中見舞い」でお返事し、年賀状欠礼と年頭のご挨拶をします。
5.寒中見舞いのマナー
■「寒中見舞い」とは
小寒(1月5日頃)から立春(2月4日頃)までの寒中に行うもので、相手の健康を気遣う便りです。また、相手が喪中のときや喪中なのに年賀状を受け取ったとき、年賀状の返礼が松の内を過ぎてしまった場合にも用います。いずれの場合も松の内を過ぎてから届くように出しましょう。
■年賀状は使わない様にしましょう。
■目上の方には「寒中見舞い」のかわりに「寒中お伺い申し上げます」を使いましょう。
次回は具体例をいくつかご紹介致します。ご参考にして下さいませ!