【第1回】喪中はがきの基本的なマナーを知ろう
これから4回にわたって、「喪中はがき」のマナーや書き方を解説していきます。
みなさんは、「喪中」と「忌中」の違いを理解していますか?
また、喪中はがきはいつまでに届くようにしたほうがいいのか、知っていますか?
まずは、基本的なマナーを知るところから始めましょう。
喪中とはどういう期間? 忌中とは違う?
「喪に服す」と言いますが、正確には「忌」の期間と「喪」の期間は異なります。
忌中とは神道の「穢れ(ケガレ)である死を忌む期間」という考え方から、忌中時(五十日)は出仕(仕事)を控え、殺生をせず、髭や髪をそらず、神社に参拝してはいけないとされています。仏教では、四十九日法要が終わるまでを忌中としています。
一方、喪中とは「死者を偲ぶ期間」。
わかりやすく説明すると、忌は謹慎期間、喪は喪服を着用して死を悼む(いたむ)期間といったところでしょうか。
喪中の場合は、故人を追悼し、派手な行動を慎みます。門松や鏡餅などの正月飾り、正月料理、お屠蘇(おとそ)でのお祝いは控えます。
“寺社への初詣は×”とするマナー本も多いのですが、宗教上の考え方だと寺院はOKです。
ただし、お祝いムード満点の場所へわざわざ足を運ぶのも考えもの。
そこでおすすめしたいのがお墓参り。新年を迎えたらまず自宅の仏壇に手を合わせ、お墓参りをしたり、ご縁のあるお寺に参拝してみてはいかがでしょう。
喪中はがきを送付するタイミング
喪中・年賀欠礼状(喪中はがき)を出す理由は、「年始の挨拶ができない」「年賀状の交換ができない」旨を伝えるものです。
そのため、先方が年賀状の準備にとりかかる11月中旬から12月初めには届くようにしましょう。遅くても、年賀特別郵便の取り扱いが始まる、12月15日までには間に合わせたいものです。
ちなみに、喪中はがきの意味は、「喪に服しており、新年のお祝いを控えていますので、こちらからのご挨拶は遠慮させていただきます」というお詫び状であって、先方からのご挨拶を拒否しますということではありません。
喪中はがきを出したのに、年賀はがきが届いたからといって憤慨しないように。
提供元:ドリームゲート