SWOT分析について

第2回目で収集した外部環境や内部環境の「情報」を整理し、戦略テーマに落とし込むためのヒントを与えてくれるのが『SWOT分析』というフレームワークです。企業が経営戦略や経営計画を策定するためには、自社の内部環境(経営資源)と外部環境(経営を取り巻く環境)の分析が不可欠ですが、SWOT分析はその両者を統合的に行う手法です。強み(S)と弱み(W)は内部環境分析、機会(O)と脅威(T)は外部環境分析になります。

内部環境分析(強み・弱み)

市場分析で行った内部分析によって洗い出した自社の強み・弱みをプロットします。内部環境と外部環境の区分は「自社がコントロールできるかどうか」で判断することがポイントです。強み・弱みはいずれも自社でコントロールできる内容となります。

○「S」強み=「大ヒット商品を生み出したプロデューサー」「ワンストップでの生産ライン」「200mlミニ缶製造ライン」「潤沢な販促資金」「ビタミンC配合ノウハウ」
×「W」弱み=「新しいラインを形成する人員の不足」「トウモロコシ配合設備がない」「新たな物流網を構築する資金はない」「エナジーメーカーとのパイプがない」

外部環境分析(機会・脅威)

市場分析で行った外部分析によって導き出された、自社でコントロールできない外部の市場要因をプロットします。ここで注意すべきことは、捉え方によって機会にもチャンスにもなり得る事象が存在する、ということです。
○「O」機会(チャンス)=「健康志向の新ジャンルの第3のビールが活況」「2人で1本飲む老夫婦が増加」
×「T」脅威(ピンチ)=「酒税法改定の動きあり」「競合の海外生産情報」「競合のエナジードリンクメーカーとの提携の動き」

SWOT分析まとめ

以上の要素をプロットし、SWOT分析を完成させると次のようになります。

SWOT分析の結果から戦略を導き出す方法として「クロスSWOT」というものがあります。
自社の強み×外部の機会=積極攻勢戦略(強みを機会にぶつけ、事業の強化・拡大を狙う)
自社の強み×外部の脅威=差別化戦略(強みを活かして、ピンチをチャンスに変える)
自社の弱み×外部の機会=弱点強化戦略(弱みを克服してチャンスをうまくとらえる)
自社の弱み×外部の脅威=防衛戦略(最悪の事態にならないように対策を打つ)

これらの分析を行った上で、「第3のビールの新製品」についての『戦略テーマ』はどのようなものがふさわしいでしょうか?第4回ではいよいよ『戦略テーマ』の決定とそれに基づく各種戦略について考察いたします。

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