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第2回 表紙デザインとタイトルで相手の期待を高めよう

著者:株式会社ナレッジステーション 代表取締役  伊藤 誠一郎

当然ですが、相手が最初に目にするのが表紙です。したがって、ここでいかに興味を強く惹きつけるかで、その後の内容の理解が大きく変わってきます。

具体的には、①デザインイメージによる興味、②タイトルによるメリットへの興味、③サブタイトルによる具体化への興味という3つの要素が挙げられます。A4用紙1枚のなかでこれらを上手く組み合わせることで、話の内容に対する期待感を高めます。

一般的に簡単なタイトルと会社名、所属、日付などがあれば良いと簡単に考えてしまいがちな表紙ですが、最初の印象はとても重要で、その後の理解にも大きな影響を与えます。

そのため、論理的かつ慎重に取り組まなければなりません。


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業種や内容に合わせて相応しいデザインを選択する

まず表紙と言えば、どんなデザインにするか非常に考えるところだと思います。ただし、ここで大事なことは、自分の好みやフィーリングで選んではいけないということです。やはりビジネスである以上は、その意義と目的に沿ったデザインを選択しなければなりません。つまり、自分のセンスではなく、資料の内容にその答えがあるということです。大別するとITや機械、クールなコンサルティングを想起させる寒色系と人の優しさや生活感、あたたかさや豊かさを想起させる暖色系があります。最低限ここはしっかり押さえなければなりません。その上で資料の内容を具体的に示す画像やイラストを添付するとより分かりやすい表紙になります。

どんなメリットがあるのか簡潔に分かるタイトルを付ける

全体のデザインが決まったら、次はタイトルです。相手にその話のメリットが簡潔に伝えなければなりません。具体的には、「○○が□□になる」というフレーズを入れると分かりやすくなります。営業では新商品のご提案、セミナーの場合はスキルアップなどが考えられますが、その商品を買うと何がどのように良くなるのか、そのスキルをアップするとどんな得があるのかを明確に示さなければなりません。タイトルは「看板のような名前を付けることと」捉えがちですが、対象を明確にすることと、課題→解決、要求→満足といった動きを出すことを意識することが大切です。

サブタイトルを活用して具体的なイメージを膨らませる

タイトルでは、具体的なメリットを簡潔に表現しますが、資料の作り手としてはもう少し説明を加えたいところです。そこで、タイトル下にサブタイトルを付けて補足します。例えば、そのメリットが生まれる具体的なシーンを想起させると、相手の興味をさらに強力に惹きつけることができます。あるいは、資料の説明範囲を示す方法もあります。例えば、「日常生活からビジネスシーンまで」や「企画のまとめ方から実行手法、効果検証まで」といった表現です。このようにタイトルとサブタイトルの組み合わせを上手に活用することで内容にぐっと惹きつけることができるようになります。

<続く>

提供元:ドリームゲート

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著者プロフィール

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伊藤 誠一郎

株式会社ナレッジステーション 代表取締役

プレゼンテーション講師。伝えることが苦手な会社員や起業家に対してセミナー、研修、個別指導を通じて簡潔で分かりやすいプレゼン方法の指導を行っている。2013年6月に著書「バスガイド流プレゼン術」を刊行。

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