「従業員の不適切投稿」に対する危機管理の事前対策と事後対処(飲食業)

第2回 採用時から初期トレーニングまでの重要性

2013/11/15

コンサルティングオフィスSTAYDREAM
中小企業診断士 飲食店コンサルタント 原島純一

「従業員の不適切投稿」に対する危機管理の事前対策と事後対処(飲食業)
サマリー(要旨)第1回第2回第3回第4回

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第2回目:採用時から初期トレーニングまでの重要性

お店の受け入れ態勢が出来たら、いよいよ初回のオリエンテーション(採用手続き)です。
このオリエンテーション時に、新人アルバイトに対して、お店のルールをきちんと説明し、理解させておくことが、とても重要です。
人手が足りなくて採用活動をしているので、初期トレーニングの時についつい作業だけを優先して教え、肝心な仕事をする上での心構え(考え方)などを教育しないまま、デビューさせてしまっているケースがあります。
そのような従業員は、仕事に取り組む姿勢としての土台がしっかりできていないので、作業を覚えていくにつれ、曲がっていってしまう可能性があります。
従業員による不適切な投稿の事件を未然に防ぐためには、採用時の教育をしっかり行うことが必要です。

行動チェックシート

1.お店の基本ルールを理解させる

お店では、多くの従業員が働いているので、守るべき最低限のルールが決められているはずです。店長は、このルールを1つずつ、アルバイトに「なぜこのルールはあるのか?」「なぜ守らなければないのか?」を説明し、目的を理解させてください。
目的を理解し、納得することで、アルバイトはそのルールを守ろうとします。
ですので、店長は、「決まっているから守ってね」とだけ言うのではなく、そのルールを守らなければ、どのようにお客様や周りの従業員に迷惑をかけてしまうのかを、きちんと説明できるようになっていなければなりません。

2.初期トレーニングで大切なこと

初期トレーニングで教える事は、大きく分けて①心構え(考え方)と、②作業方法(オペレーション)です。
その中で、初期トレーニングで最初にすべきことは、「①心構えの教育」です。
店長は、アルバイトに企業の経営理念やお店のコンセプトを説明し、理解させてください。
そして、それを表現するために、仕事中はどのような心構えで働いてをほしいのかをきちんと説明してください。
ひとつひとつの作業には、すべて目的があり、表現してほしいことが決まっています。
心構えが出来ていてこそ、作業を通じて、お店の「おもてなし」の気持ちが表現されます。
それは、接客を担当しない厨房のスタッフでも同じことです。
経営者や店長の想いを伝えず、作業だけを教えていると、作業することが目的となってしまい、お客様の事を忘れ、作業だけをするワーカーになってしまいます。
このような初期トレーニングしか行っていない場合に、作業が出来るようになってくると、作業することだけが目的になっていますので、目的が満たされ、従業員は悪い方向に進んでしまいます。

この初期トレーニングがきちんとできているかで、従業員のその後の成長度合いが変わります。

あわせて、お店はチームで運営するということも、最初に理解させておいてください。
1人の勝手な行動が、お客様にも他の従業員にも迷惑をかけてしまうことをしっかりと説明しておきましょう。

提供元:士業ねっと

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