事業計画書の書き方(既存事業編)

第八章 建築業の場合
④【オペレーション】

2013/2/6

株式会社コンパス
代表取締役/ マーケティング・コンサルタント

鈴木 進介




製建築業 オペレーション編

財務計画

【損益計画】
前提条件

この部分は、基本編で解説したものと大きく変わりません。まずはその前提条件を熟慮し、主要となる数字の骨組みを決めましょう。売上高の算定にあたっては、次の公式を基準にその内訳を試算します。

売上高=①単価×②注文数×③購買数

< 売上に関連する項目 >

①各商品やサービスの平均単価の設定

②1日の平均的な受注数の設定 
※小売店のように毎日顧客が増減しない場合は、月間でも年間での試算でも構いません。

③1顧客の平均購買数の設定 
※個人向けなら1人あたり、法人向けなら1社あたり買って頂く数を推定します。
リフォームの場合は、工事箇所数という捉え方でOKです。

< コストに関連する項目 >

④平均原価の設定
※平均原価を試算すれば、そこに客数と販売数を掛け算することで、合計の原価金額が算出できます。

⑤平均人件費の設定
※特に人件費の比率が高い場合には、平均値に人員数を掛け算することで、合計人件費が算出できます。

⑥年間広告予算の設定
※前年度の実績や今年度のプロモーション計画を加味して、予算設定を行いましょう。

ちなみに、今回の事例では「営業利益率」が「3%」になっていますが、上位企業では2~3%程度、5%を超えているのは大手でも少数ですので、5%をまずは目標値として試算するのが良いでしょう。

Q:原価率はどの程度見積もっていますか?営業利益率はどの程度見積もっていますか?

オペレーション

【業務の流れ/役割分担など】

建築業は、全体的にはじめて顧客と接点を持ってから受注~施工~引渡し~アフターメンテに至るまで数多くの工程を経て一つの事業が完結します。またいくら全ての工程を内製化するといっても、社外の専門家や専門企業と連携していく場面が複数あります。それに加え、クレームが多い産業のため、顧客のやりとりも頻度が多いものです。
そのため、出来る限り各プロセスにおいてスムーズにかつ緻密に業務が行えるように、オペレーションを熟慮の上で、記述してください。

また、これらを記述する作業を通じて、社内で何が不足していて事業の推進上、何が課題かを検証することも可能になります。

また、特に新規事業などの場合は、どの部署や人が責任を負うのかなど責任の所在、指揮命令系統の整理が必要になる場合も少なくありません。更に、他部署や社外の企業や人と連携する場合には、事前にコンセンサスを得る必要があるなど、組織体制と役割分担を事前に熟慮しておくことが大切です。

Q:どの職種がどんな役割を持ち、どんな流れで業務を行いますか?社外へ委託する部分はどこですか?

課題と対策

このページでは、事業計画を推進する上で想定される課題と課題に対する対策を検討して事前に明確にしておきます。これにより、読み手側に正しい情報を開示すると同時に、課題部分の協力を仰ぐことが可能になります。

【課題と対策の項目】

建築業の場合、高額商売のため品質管理問題やクレーム問題などを元来多く持っています。また、昨今の地震などの問題で人命にかかわる部分も顧客の意識が高くなってきていますので、注意して想定されるリスクや課題事項はリストアップしましょう。

Q:どんな課題やリスクが想定されますか?またそれに対して、どんな解決方法や対応が考えられますか?

スケジュール

【タスクチャート】

まずこの事業計画を推進するために、やるべき項目を全てリストアップします。準備項目~事業の推進に至るまで社内向けと社外向けの二系統の項目があることに注意しましょう。
また、項目は主要な項目だけでも結構です。あくまでもどんな項目が最低限必要なのか、どんなスケジュールなのか全体像を把握することが図示の目的です。そのため、スケジュールも細かく日次や週次単位で書く必要はありません。矢印などでチャートのように図示すれば、更に分かりやすくなります。

Q:いつまでに何をやりますか?

提供元:株式会社コンパス

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