事業計画書の書き方(既存事業編)

第八章 建築業の場合
①【概要】

2013/2/6

株式会社コンパス
代表取締役/ マーケティング・コンサルタント

鈴木 進介

事業計画書の書き方(既存事業編)
第一章 第二章 第三章 第四章 第五章 第六章 第七章 第八章【1234

「建築業で事業計画をつくる!」 【建築業版】

それでは、さっそく建築業を例に事業計画をつくっていきましょう。ここでは「シニアの方向けに提供するこだわりリフォーム」サービスの事業計画というケースで考えていきます。

建築業 事業概要編

サマリー(要旨)

【サマリーページ】

サマリーページとは、事業計画の全体像を記述するページです。各項目一行程度ずつでもいいので、要点だけを記述しましょう。

特に注意すべき点は、①「顧客対象」:誰が買ってくれるかと、②「差別化ポイント」:競合企業と何が違うのかの2点です。これは他の業界でも同じなのですが、特に建築やリフォーム業の場合は、競争が激しく大手から地元の個人商店企業まで多種多様です。

そのため、新しいニーズ発掘や競合とは明らかに異なる点を明確にしないと競争に勝ち残ることはできません。逆にこの2点の掘り下げが甘いと、単なる価格競争に陥るリスクがありますので、熟慮の上、要点のみ簡潔に記述しましょう。

事業の前提条件

ここでは、「シニア向けのリフォーム事業」を展開する前提で、考えてみましょう。

【事業ビジョン】

ただシニア向けにリフォーム事業を行うではなく、その事業を通じてどんな社会を築きたいのかを大きな視点で語りましょう。大義があることで、将来的に事業の幅が広がります。ここは抽象的であっても、自分の本心で記述することと、目指しているイメージを記述することが肝心です。

Q: リフォームサービスを通じて何を目指したいですか?

Q: この事業単独で「いつ、どれくらいの売上と利益」をイメージしますか?

【事業背景/参入意義】

なぜ単なるリフォームではなく、シニア向けにするのかの市場性や自社が活かせる強み、またはこの事業を思いついたキッカケ・動機なども記述しましょう。

また、自社でどんな位置づけなのかを考えることによって、かける人員やコストなども変わってきますので、このリフォーム事業の位置づけを確認しておきましょう。もし新規事業で始める場合は、この位置づけの確認が必須事項になります。

Q: なぜこの事業を行うのですか?

Q: この事業は社内でどんな位置づけにしますか?

事業概要

【事業概要】

リフォームの事業形態はシンプルですので、要点を簡潔に「整理する」という視点で良いでしょう。ただし、サービスの良さもさることながら、「誰に提供するのか」という顧客対象は熟慮の上、記述することが求められます。

そこで、他社にはない個性を熟慮してから、それぞれ「誰に、何を、どのように」提供するかの記述を行いましょう。それぞれを簡潔に一行ずつ表現する場合、どこが個性的でどこが競合と異なるのかを常に意識して記述してください。

また、イメージ図の部分は、提供できる商品(請負項目や~パックなどのメニュー例)で代表的なものを列挙すると良いでしょう。単にリフォームを請負いますでは、広告表現の際でも顧客には伝わらなくなりますので、出来る限りサービス名と価格帯まで検討し、記述してください。

Q: 誰に・何を・どのように提供しますか?

Q: シニア向けのリフォーム事業の骨組みを整理するとどうなりますか?

【事業コンセプト】

「シニア向けのリフォーム事業」を行うといっても、単に工事の請負というだけでは顧客の心を動かすことは出来ません。コンセプトとは、とどのつまり「顧客が買う理由」とも言い換えることも出来ます。

もちろん、「日本一安い!」や「日本一営業マンのアフターフォローがいい!」ということも大事ですが、これだけでは競合と同じような宣伝文句にもなってしまいます。

そこで、例えば、”自分らしいこだわりの空間作りを演出する”ことで、「自分らしさの表現機会を提供する」とすることができます。これで、音楽や読書、絵画など趣味の部屋づくりを得意としていることも暗に伝えることが可能になります。

Q: 顧客への本質的な提供価値はなんですか?

提供元:株式会社コンパス

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