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自分らしいキャリアってなんだろう

著者:KronikaBusinessPromotion 主宰  星山 裕子


キャリア構築の2つの傾向性~ツリー型とバウムクーヘン型

これまでの日本社会では、有名大学を卒業後になるべく大きな組織に入り、そしてより短い期間内に昇格昇進をすることが勝ち組モデルとされてきました。こういった考えはある意味では多くのビジネスマンの生き方の主流でありました。例えるならば、枝を伸ばしながらも、上へ上へと伸びていく「ツリー型」です。

しかし、バブルが崩壊し、リーマンショック以降、時代は確実に変わりました。雇用を取り巻く環境も代わり、おのずと個人の持つ価値観も変わってきました。いまは生き方を自分自身で選べる時代になっています。これからの時代は、単純に上へ上へとあがるのではなく、より横へ横へと広がっていくことを容認する人が増えてゆきます。やりたいことが具体的に見つからないままであっても、いろいろな経験を受け容れながら年輪のように積み重ねてゆく。「バウムクーヘン型」ともいえる志向性を持つ人々が増えてゆく傾向があります。どちらの価値観が正しいということはありません。両方が存在するということなのです。ここで大事なことは本人の持つ価値観に紐づけられた「選択」と「行動」ができているかどうかです。

運命の仕事に出会う3つのテスト

1つめは、応募書類のなかに等身大のあなたが表現されているかどうか。これは主に自己分析レベルの話です。前回記載した「ミックスジュース」の話を参照してください。

2つめは、書類の中のあなたと、面接の時に目の前に座っているあなたが一致しているかどうかです。例えば、書類では好奇心旺盛でチャレンジ精神があると書いてあるのに、面接の質疑応答では「じつは・・・飽きっぽくて長続きせず、いろんなことに手を出している」という人物像が伝わってきたらどうなりますか?

「ひとことで言うと何?」を意識する

水一滴も漏らさないように丁寧にしっかり書こうと一念発起すると、かなり長い文章になってしまう傾向があります。漏れがないことよりも、わかりやすいこと。面接の際には口頭で説明する機会がありますし、相手からの質問が出ることもあります。転職応募の場合、入社の新しいものから古い順に遡って記載するとよいでしょう。

例)A社を退職してその後B社に転職した場合には、B社→A社の順になります。
在籍期間が長い場合にはいくつかの部署異動を経験する人も多いと思いますが、その部署でいったいなんの仕事をしたのか、「ひとことで言うと何?」を意識して構成を考えると、読む側にとって理解しやすい応募書類になります。

文頭には●や■、【 】を使って、視覚的に捉えやすい工夫がされていると好印象です。企業情報などは図形の四角で囲むなどの工夫を。

「事実」と「意見」を誤認してませんか?

「事実」とは、誰から見ても分かること。指で指し示すことや数字で示すことができるもの。誰が受け手になっても、捉え方が「変わらない」ものです。
「意見」とは、人それぞれに見解が異なり「変わる」ものです。事実と意見をわけて捉えるスキルは重要です。例えば「営業マンが足りないから、利益が上がらない。」これは何が事実でしょうか。人材不足かどうかは受け取り方が変わります。利益が上がらないのは人材不足だけが原因ではありません。経費がかかりすぎている時にも利益は圧迫されます。つまり、いずれも「事実」ではなく「意見」です。

事実1に対して意見を10言われると聞いている相手はどう受け取るでしょうか。なんだか評論家みたいで、負担が大きいのではないでしょうか。あるいは「この人は話が長い」という印象を与えてしまう恐れもあります。反対に、事実を10も列挙して肝心の意見がなければ「それで、君の意見は?」と言われるのがオチです。

「事実」と「意見」の黄金比は1:1です。参考にしてください。

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著者プロフィール

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星山 裕子

KronikaBusinessPromotion 主宰

全業界対応の横割りスタイルで、視野を広げたキャリアビルディングを支援しています。人を活かすキャリアカウンセリング・コーチング・経営コンサルティング。

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