事業計画書の書き方(既存事業編)

第三章 マーケティング
②【価格戦略】

2013/1/25

株式会社コンパス
代表取締役/ マーケティング・コンサルタント

鈴木 進介

事業計画書の書き方(既存事業編)
第一章 第二章 第三章【1234】 第四章 第五章 第六章 第七章 第八章

価格戦略

このページでは、価格に対する考え方を書きます。単純に原価にマージンを乗せて値段設定するというだけではなく、多角的に価格を検討し、この価格を通じてどんな事業展開をするかまでイメージできるようにしましょう。価格は、事業価値を表現するメッセージなのです。

【価格ポリシー】

世の中の商品には価格戦略が不明確で、値段を上げたり下げたりと一貫性がないものがあります。しかし、計画段階から、しっかりとポリシーを設定して適切な利潤が得られるようにしましょう。例えば、①低価格でシェアを狙う戦略なのか?、②高い価格でブランド価値を高める戦略なのか?など大別してニ系統の戦略が想定されます。
どんなポリシーを掲げますか?またそれはなぜですか?簡潔に記述しましょう。

【標準モデル】

ここでは想定売価を記述します。また定価と希望小売価格、もしくは販売チャネルやエリアによって複数のパターンが想定される場合は、要点のみ記述してください。

【検討条件】

通常は、原価にマージンを上乗せするか、競合対比で決めることが多いと思いますが、常に次の3つの視点で適切な価格を検討しましょう。

< ①原価はいくらか? >
ここでは、原価にかかる大まかな費目と金額を記述します。仕入れ金額や製造にかけたコストを詳細に試算し、目標とする利益を上乗せして価格を決める場合の条件です。まずは原価を明確にすることで、売価や利益率の議論の材料にしましょう。

< ②競合価格はいくらか? >
競合価格は常に注意が必要です。事業計画に一度書けば終わりとはなりません。定期的に競合の価格をチェックして最新情報の取得に努めましょう。まずは、事業計画作成時点の主な競合企業の価格(価格帯)を明記し、例えば、どれくらいの頻度で値下げするかなどの補足情報もあれば、一行程度でメモ書きしても良いでしょう。

< ③顧客が求める価格はいくらか? >
一番難しい点ですが、顧客がいくらくらいなら払ってもらえるかを仮説、ヒアリングなどを通じて想定しましょう。顧客は安い方がいいというに決まっているのですが、顧客が満足していただける一番高い金額はいくらなのか?また、この程度安くしないと買ってくれないという金額はいくらなのか?顧客が求める価格が想定しにくい場合は、価格帯を記述しておきましょう。

提供元:株式会社コンパス

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