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商売魂



 2008.03.11

50年の伝統と地元産にこだわる経営戦略が 不動のマーケットをつくる!


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 徹底した意識改革がクレームを半減させた

編集者:

中村さんは社長になってから、すぐにナガノトマトの経営改革に取り組んだそうですが、
実際にはどのようなことを行ったのですか。

中 村:

私が社長になったときに、社員にナガノトマトとはどういう会社かと聞くと、ほとんどが商品の名前をつぎつぎとあげはじめました。
そのときに私は「50年もの歴史がありながら、ナガノトマトには経営理念のようなものがないのかなァ」と感じました。
そこで、まずはこの50年で培われてきたはずの、ナガノトマトのDNAを探し出すところからはじめたのです。
さっそく、私は全社員に参加してもらって、企業理念を作成することにしました。
納得いくまで議論を繰り返した結果、1年越しで何とか作成することができました。
しかし、いくら理念がシッカリしていても、"いい仕事"がともなわなければ意味がありません。
そこで、私は社員に向けて、理念を中心に4つの質を大切にするようにしました。
品質、人の質(気質)、仕事の質、組織の質を高めることを掲げたのです。

編集者:

昨今、食品に関する問題が発生していますが、ナガノトマトでは、どのような品質管理を行っていますか。

中 村:

普段から二重三重のチェックを欠かさないようにしています。
たとえば、ラインの途中でビンなどが破損した場合、当社ではすぐにラインを止め、割れたビンの破片をみんなで探すようにしています。
そして、集めた破片でビンがキチンと元通りになるかどうかを確認したうえで、ラインを再開させるようにしています。
小さい破片が見つからず、朝までかかってしまうこともありますが、品質を重視する以上、これぐらいは当然のことだと思います。
お客様の信頼を裏切るわけにはいきませんから。
もちろん、世間で何か食品問題が発覚すると、当社では、すぐに自分たちにも同じようなケースがないかを、チェックするようにしています。
他社の問題を他人事と思わずに、つねに緊張感を持ちつづけることが大切なのです。

編集者:

工場の環境についても、社長みずからが改善案を出していったのですか。

中 村:

私はもともと技術屋ですから、現場の改善は得意分野です。
そこで社長に就任した当初、工場の社員と同じ格好をして、こっそり工場を見て回って、工場の改善箇所を探し出しました。
また、たんに効率化をはかるだけでなく、品質管理の向上にも努めました。
とくに工場内の防虫対策には力を入れました。
工場周辺にいる虫の種類をすべて調べあげ、それにふさわしい対策を講じました。
そして工場の周りをことごとくコンクリートで覆い、土中からの虫除けにもチャレンジしました。
そのほか、従業員の労働環境の改善にも力を入れました。
休憩室をきれいにしたり、暑い殺菌室にエアコンを効かせたりもしました。

編集者:

そういった改革の成果はどうようにあらわれましたか。

中 村:

おかげで、お客様からも高い評価を得ることができるようになりました。
現に、私が社長になった当初に比べて、クレームの数は半分ぐらいに減少しました。
それに、品質に関していえば、「特選なめ茸茶漬け」「特選うす塩なめ茸」「トマトケチャップ」が07年度のモンドセレクションの最高金賞を受賞することができました。

 
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