株式会社ライブレボリューション 代表取締役社長 増永寛之 社長インタビュー|たまごが立たないコロンブスたちへ!

社長インタビュー たまごが立たないコロンブスたちへ!Vol.039

掲載日:2009年6月17日  社長インタビュー一覧
“宇宙一”愛される経営者 株式会社ライブレボリューション 代表取締役社長 増永寛之
世のため、人のために起業した男
モバイル広告の代理店業務で文字通り急成長を遂げているライブレボリューション。モバイルという分野にいち早く参入したことから、時流を読んだ好判断で成功したかのように見えるかもしれない。しかし、社長の増永寛之の行動や考え方には、そんな通り一遍の評価など一蹴してしまうほどの奥深さがあった。そして、ユニークに見えるさまざまな仕組みも、徹底的に考え抜かれたものだった。”宇宙一愛される企業“を目指すというライブレボリューションにとって、成功とは必然であり、かつ、単なる通過点に過ぎないのかもしれない。
たまごが立たないコロンブスたちへ!とは?

目指せば、社長は誰でもなれる時代…。
でも、社長には、必ず苦難の壁が立ちふさがります。そのような壁を乗り越え、輝く成功をつかみ取った社長たちの物語に、カリスマ顧問の越石一彦が鋭く迫ります。

聞き手 顧問 越石一彦
ゼロから始めて8ヵ月後には5億円に

――まずはライブレボリューションの業務内容について教えてください。

弊社は、モバイル広告代理店事業を中心としたモバイルマーケティングカンパニーです。簡単に言いますと、携帯電話からアクセスするインターネットメディアへの広告掲載のお手伝いをする広告代理店ですね。

――「やはりこれからはモバイルだ。」と時代を読んで始められたのですね。

いえ、そういうわけではないんです。

もともとはパソコンからアクセスするインターネットサイトの広告を扱っていました。あるとき、お客様から「モバイルってどうなんだろうね。」というご相談があり、調べたことがあったんです。、ただ、そのときはまだモバイルのメディアが少なかったので「ニーズがあるんだなあ。」くらいに思っただけ。結局、参入することはありませんでした。
その後、2005年に社員を多く採用しました。ところが、採用はしたものの、売るものがなかったんです。それで、「モバイルはどうだろう?」ともう一度、調べてみると、けっこう大きな市場になっていることがわかったんです。

――そもそもはお客様の意見からだったのですね。それでいきなりうまくいったわけですか。

ゼロからのスタートで、8ヵ月後の2005年12月にはモバイル広告の売上高が5億円になりました。このとき、パソコンの方が2億円くらいでしたから、完全に逆転したのです。クライアントがパソコンからモバイルにシフトしていった、ちょうど転換期だったと思います。

宇宙一の企業を目指す!

――御社は“宇宙一の企業”を目指しているとのことですが、この“宇宙一”というのはどういう意味で、どういう発想から出てきたのでしょうか。

“宇宙一の企業を目指す”というのは“宇宙一愛される企業を目指す”という意味なんです。本気で宇宙一愛される企業になろうという気持ちでやっています。どうせやるなら一番にならなければと思いますし、目指す場所は高い方がいいかなと。

きっかけはベンチャーキャピタルさんとの話からなんです。だいたい「ビジョンは何ですか?」とか「目標は何ですか?」なんて聞かれるので、最初は「世界一の会社を作ります。」と言っていたんです。

そう言うと「じゃあ、売上はどのくらいを目指しているの?」とか「利益はどのくらい?」というように必ず数字を聞かれるんです。具体的な数字の話じゃなくて、私の想いであり、理想の話なんですと言っても、誰も納得してくれませんでした。

――だいたい数字の話になっちゃいますよね。

それが嫌だったんです。それであるとき、「宇宙一を目指します!」って言ったら、相手がぽかんとして、それ以上聞いてこなかったんです。以来、「宇宙一を目指します!」と言うようにしました。こう言うと、先方はもう、この話題には触れてこない(笑)。

もちろん、裏にはきちんとした意味があるんですけどね。人類は将来、必ず宇宙に出ていくことになると思うんです。いろんな惑星に移住するようになるんじゃないでしょうか。

そうなると、惑星間経済競争が起こってくるはずです。そうなったときに、そんな惑星間経済競争にも勝ち残れるような、惑星間インフラを作れる会社になっていたいという想いがあるんです……なんていう話をしても、誰も聞いてくれないんですけどね(笑)。

――いや、それはすごいですよ。そこまで考えた、本当の意味での“宇宙一”なんですね。

本当は“宇宙一”よりもっと上の目標があるんですけどね。それは言わないようにしているんですが。

――宇宙よりもっと大きいものですか? 何でしょうか?

それは“時空一”。空間だけでなく時間も超えて一番になるということです。過去の企業と比べても、そして未来の企業と比べても、一番愛される企業になるということです。3次元(3D)空間じゃなくて、4次元の世界で一番にならなくちゃいけないなと。でも、これを言うと、相手には思いっきり引かれてしまうので言いません(笑)。

――もう壮大すぎて、何とも言いようがありません(笑)。

顧客“第二”主義が成功のカギ

――増永社長は社員の方々を“メンバー”と呼び、“メンバー第一、顧客第二主義”を掲げておられます。“顧客第一主義”を掲げる企業は多いわけですが、あえて“メンバー第一、顧客第二”とおっしゃるその真意をお聞かせいただきたいのですが。

会社というのはメンバーによって構成されています。よく「会社は誰のものか。」という議論がなされますよね。まあ、制度的には株主のものということになるわけですが、私は会社を“誰かのもの”という意識でとらえるのではなく、“会社とはメンバーそのものである”と考えています。
メンバーを幸せにできない会社が、どうしてお客様を幸せにできるでしょうか。メンバーの満足度以上に、お客様の満足度が高まることはないと思っています。メンバー自身が会社に愛されているという実感がなければ、いくら「お客様を愛しましょう。」と言っても身が入らないですよね。

ですから、私はメンバーを大切にすることを誓って経営に取り組んでいます。

――なるほど。昨今は企業が“売るスキル”を磨くことはもう時代遅れだと言われています。これからは“顧客ケア”“社員ケア”のできる企業が生き残ると。社長は“顧客ケア”のためにはまず“社員ケア”が必要だとお考えなのですね。

そうですね。ですから、うちは終身雇用を約束していますし、サービス残業もゼロです。

あえて、社員が第一で顧客は第二だと言い切る増永社長。これはけっして顧客を軽視するという意味ではありません。顧客を大事にするために、まず社員を第一に考える。この発想には学ぶべきものが大いにあります。次回は、社員のために作られた多くのユニークな仕組みについて語っていただきます。



【次号】第2回:広告の利回りは何%?


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【書籍概要】
『仕事頭がよくなる アウトプット勉強法』
著者:株式会社ライブレボリューション 代表取締役社長 増永寛之
出版社:サンマーク出版

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増永 寛之(Hiroyuki Masunaga)


株式会社ライブレボリューション 代表取締役社長

早稲田大学大学院を修了後、大和証券株式会社に入社。2000年に同社を退社し、同年8月に株式会社ライブレボリューションを設立、代表取締役社長に就任。モバイル広告代理店事業を中心に事業を急成長させる。その他、経営者向けメールマガジン『プレジデントビジョン』(読者数18万人)を手掛ける。『仕事頭がよくなる アウトプット勉強法』(アーク出版)、『宇宙一愛される経営』(総合法令出版)などの著書がある。

 

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越石 一彦 KOSHIISHI,Kazuhiko
株式会社クライアントサイド・コンサルティング 代表取締役社長
アントレプレナードットコム株式会社 代表取締役会長

 

史上最年少31歳で山一證券池袋支店の課長に就任。メリルリンチ日本証券を経て、株式会社クライアントサイド・コンサルティングを設立、代表取締役に就任。
現在、企業顧問として、現場の直接行動を劇的に変化させる実践論を中心に常時20社以上のベンチャー企業や上場企業の経営を支援。
また、アジア国際支援財団の評議員 議長、函館大学非常勤講師も務める。「ビジネスで成功する決め手は、パーソナルブランド」(ゴマブックス)など著書、講演多数。

 

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