株式会社7アクト 代表取締役社長 トーマス理恵 社長インタビュー|たまごが立たないコロンブスたちへ!

社長インタビュー たまごが立たないコロンブスたちへ!Vol.035

掲載日:2009年5月7日  社長インタビュー一覧
英会話スクール業界のジャンヌ・ダルク 株式会社7アクト 代表取締役社長 トーマス理恵
自分のやりたいことを実現する、それが起業である
充実していたOL生活に突如ピリオドを打ち、29歳で単身、海を渡ったトーマス理恵社長。持ち前のガッツと行動力で身につけた英会話力を帰国後もキープしようと英会話スクールを回るが、そこにあったのは、とても英会話が身につくとは思えない不可思議なシステムばかりだった。おかしい。これは違う。その思いはやがて「理想の英会話スクールを自分で作るしかない」という使命感に変わった。そして「英会話スクール満足度ランキング」3年連続1位となる7アクトが誕生する。
たまごが立たないコロンブスたちへ!とは?

目指せば、社長は誰でもなれる時代…。
でも、社長には、必ず苦難の壁が立ちふさがります。そのような壁を乗り越え、輝く成功をつかみ取った社長たちの物語に、カリスマ顧問の越石一彦が鋭く迫ります。

聞き手 顧問 越石一彦
チケットを買っても話せるようにならない!

――7アクトはオリコンの「英会話スクール満足度ランキング」で3年連続1位という偉業を達成されています。これほどまでに支持されている一番の理由は何だとお考えでしょうか?

これはもう、「こんな英会話スクールがあったらいいな。」と私自身が思うことを実現できたという点に尽きると思います。7アクトは徹底的に生徒の視点で作っているからです。

――トーマス理恵社長は、例えばレッスン料の都度払い制とか、教室を構えないカフェ形式でのレッスンなど、英会話スクール業界の常識を次々と打ち破ってきましたが、生徒の視点というのがまさに成功の秘密ですね。

そんなふうに言えばかっこいいですが、そもそも当時の英会話スクールの常識の方がおかしかったと思っています。最近はだいぶ変わってきましたが、7アクトを創業した2000年頃はグループ学習が中心で、個人レッスンをしようとするとびっくりするくらい高い料金でした。



――グループ学習というのは、他の人がしゃべっている、あるいは他の人が黙って考えている時間にもお金を払っているわけですから、効率がよくありませんよね。

そうなのです。そして、さらに問題なのは「英会話スクールに行けば英語が話せるようになる。」という誤解です。「これだけチケットを買えば話せるようになります。」なんていうことはないわけです。週1回、1時間通っただけで、英語が話せるようになるはずがありません。

ピアノとかゴルフでも同じですが、レッスンに通えばうまくなるというわけではなく、絶対に自主練が必要なのです。でも、たいていのスクールはそうは言いません。

意思がないと上達できない

――「300回分のチケットを買えば、英語が話せるようになりますよ。」と薦めるスクールもありますよね。

前払いでチケットをたくさん買ってもらわないと経営が成り立たないという、ちょっとおかしなビジネスモデルだからでしょう。でも、英会話スクールに通うだけで英語が話せるようになるという思い込みは、今でも続いていると思います。



――生徒さんの英会話に対するプライオリティはさまざまですよね。7アクトはどんなターゲットに焦点を当てたのでしょうか?

とにかく本当に英語が話せるようになりたい人、まじめに英会話に取り組みたい人ですね。なんでもそうですが、ある程度、まじめにしっかりと取り組もうという意思がないと上達しません。

そこは、最初にカウンセリングをして、確認するようにしています。特にどこを目標に置くのかというところが重要です。“英語を話せるようになること”というのを目標にしてしまうと、だいたい続きません。英語が話せるようになって、何がしたいのか?それがないとモチベーションが続かないのです。

“おかしなこと”だらけの英会話スクール

――7アクトで実施している自分自身での目標設定とか、それを導き出すカウンセリングとか、そういったことをこれまでの英会話スクールではやっていなかったのでしょうか?

だいたいチケットの更新時期になると「今後について相談しましょう。」ということになるのです。「もうちょっと頑張れば話せるようになりますよ!」なんて言われて、またチケットを買ってしまう。相談という名の営業だったりするケースが多いのです。

英会話スクールとしても話せるようになってしまうと困るというところがあったのだと思います。話せないままで、ずっと通ってもらった方が儲かるということですね。

――ご自身がいくつもの英会話スクールの生徒として通われて、それで「おかしい!」と思われたことを7アクトで改善されていったわけですが、当時、「おかしい!」と思われたことにはどんなものがあったのでしょうか?

まずは、クラス分けが正しくなされていないことです。だいたい、正しいレベルより低いクラスに押し込まれるのです。そうすると、すぐに上に上がれるので生徒さんは嬉しいですし、スクールに通って結果が出たと思ったりするのですが、それはスクールのおかげで力がついたのではなく、もともとそのくらいのレベルだったのです。

テストをする人が教えている講師本人というのもおかしな話です。人がやることには必ず主観が入ります。「長く通って頑張っているからそろそろ上に上げてあげよう。」というようなことも起こりうるわけです。これは正しい評価にはなりません。それからテキストもおかしいです。載っている文が「How are you?」「I’m fine, thank you. And you?」。こんなことネイティブ(母国語を話す人)は誰も言いません。

28歳まで英語はまったく話せませんでした

――やっぱりもともと英語が好きだったとか、得意だったわけですか?

いえいえ。私は28歳まで英語はまったく話せませんでした。



――読者のみなさんが誤解されるかもしれませんので、確認しておきますが、トーマス理恵社長はまったくの日本人ですよね。

はい。旧姓萩原、純粋な日本人です(笑)。英語ができるようになってから、今の夫と知りあい結婚して、トーマス理恵という名前になりました。



――それでは、どうやって話せるようになったのでしょうか。

それは7アクト誕生につながるお話ですので、順を追ってお話しましょう。

前払いチケット制という、英会話業界の常識とも言えるビジネスモデルをいとも簡単に否定したトーマス理恵社長。それは、英会話スクールなのに教室を構えないという、まさに常識破りの方法でコストの大幅削減を可能にし、前払いでなくても成り立つビジネスモデルを確立したのです。そのモデルの誕生には、徹底した生徒の目線。やはりここが大きな核でした。次回はトーマス理恵社長自身がどのようにして英会話を身につけたのかについて語っていただきます。



【次号】第2回:無料プライベートレッスンですよ。


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越石 一彦 KOSHIISHI,Kazuhiko
株式会社クライアントサイド・コンサルティング 代表取締役社長
アントレプレナードットコム株式会社 代表取締役会長

 

史上最年少31歳で山一證券池袋支店の課長に就任。メリルリンチ日本証券を経て、株式会社クライアントサイド・コンサルティングを設立、代表取締役に就任。
現在、企業顧問として、現場の直接行動を劇的に変化させる実践論を中心に常時20社以上のベンチャー企業や上場企業の経営を支援。
また、アジア国際支援財団の評議員 議長、函館大学非常勤講師も務める。「ビジネスで成功する決め手は、パーソナルブランド」(ゴマブックス)など著書、講演多数。

 

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