夏の高校野球を見ていて、こんな「違和感」を受けたことはないでしょうか?
インタビューに答える東北の球児たちがなぜか「関西弁」。
実は彼ら、東北の高校に単身「野球留学」をするためにやってきた
関西出身のいわゆる野球エリートたち。
なぜ、わざわざそんな遠い地で野球をするのか・・・
その裏側には、私たちの想像を絶する世界があったのです!

プロ野球選手を目指すには、他のプロスポーツ同様
小学校から始めるのがベスト。
現在活躍している選手たちも、ほとんどは小学校からスタートしています。
しかしそこには大きな問題が1つ。
野球を知っている人にとっては当たり前の話ですが、
使用するボールに「軟式」と「硬式」があるのは ご存知でしょうか?
実は小学生(学校の部活)で野球を始める場合、
ケガを防止するという観点から多くは軟式球が使われますが、
プロの世界では当然のことながら硬式球。
多くは中学校までは軟式球でプレーし、高校で初めて硬式球に触れるため
中学から高校に上がる際、プレーのスタイルを変えるのに一苦労する選手が
後を絶ちません。
そこで早い時期から大人の世界に身を投ずる(硬式球を使う)ことで
野球エリートを多く排出している集団があります。
それは「リトルリーグ」や「ボーイズリーグ」
ここからは、東京江東区にある某名門少年クラブ(*仮に「Jチーム」)
を例にお話をします!
(*ちなみに松坂大輔投手がいたのは「江戸川南」という、こちらも
リトルリーグの強豪チーム。)

Jチームは100名を越える都内屈指の名門クラブ。
もちろん入団テストもあり、練習も厳しいため1ヶ月で自主的に
辞めていく少年も多いと言います。
入会金3万円、月謝は6千円でこれは他のチームと比べかなり格安な部類。
(*大阪のチームは平均的に高く、月謝7~8万円が相場!)
道具代も思うほど高くなく、グローブに練習用ユニフォームなど
一式揃えても3万円程度。
ただ試合用のユニフォームとなると10万円ほどの出費が。
Jチームのように強豪になると一番大変なのは「遠征」。
毎週末になるとほぼ必ず都内近郊のチームと練習試合を行い、
費用は1回につき約1000円、ちょっと遠いと2000円。
全国大会に出ると大阪などの遠方も増え、1度に5万円以上の出費も。
ちなみに、ほとんどのリトルリーグやボーイズリーグのチームは
専用バスにグラウンドも持っているので、相当な維持費がかかると言います。
そしてここからが驚きの世界!
強豪のチームになると、
中学3年生時に全国の私立高校(野球の名門校)から「お誘い」が殺到し、
セレクションの末、チームメンバーの大半が全国に散らばっていくと言います。
高校野球を見ているとよく、全く違う県の高校生同士なのに
「●●君と▲▲君は、中学まで一緒にプレーしていました」と聞くことがありませんか?
冒頭にあったように、
「東北の高校なのに、関西弁」などの現象が起きるのはこのためなのです。
プロ野球選手になるためには、いかに高校時代に注目を浴びるかがポイント。
そのためにも中学3年は大事な時期なのです。 |