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ビジメンタリー



 2008.3.7
中小企業地域資源活用プログラムで 地域の"お宝"を産業に変える!

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 梅干の副産物で飼料の添加剤を開発

まずは農林水産物の事例を取り上げてみたい。
和歌山県みなべ町の(株)紀州ほそかわの取り組みだ。


みなべ町は江戸時代から梅の産地として知られ、長年にわたって良質な梅干を出荷しつづけてきた。
実際「梅干の売上げは00年まで右肩上がり、その後も横ばいだ」と細川社長はいう。
どうやら依然として梅干の売上げは堅調を維持しているようだ。
が、梅干の売上げが増加する一方で、梅干を塩漬けにする際に生じる「梅酢」が大量に生じるようになったという。
「昔はそんなに余らなかったが、梅干の生産量が上がるとともに、梅酢が余るようになってきた。梅干同様の成分を持っているのだから、これをうまく活用できないものか」と考えた。
そこで、細川社長は梅酢の塩分を薄めるなどして、99年に梅エキスを完成させた。健康食品として売り出すと、健康ブームの追い風もあってアッという間にヒットした。


ところが、ブームが去るのもはやかった。「00年から売上げが伸び悩んでしまった。設備投資にもかなりの費用をつぎ込んだので、ほかの用途を探す必要があった」と。
そこで、細川社長は「人の体にやさしいのだから、動物の体にもいいのではないか」と、和歌山県養鶏研究所に梅エキスを持ち込んでみることに。
「試しにニワトリに与えてみたところ、そのニワトリが長生きした」という。
それがキッカケで、同社は和歌山県養鶏研究所と共同研究をスタート。
何度も実験を重ねながら、飼料の添加剤「梅BX70」を完成させた。
検査してみたところ、生存率や肉質の向上が見られることが判明したという。


すでに、梅BX70を使用した鶏肉や卵は「紀州うめどり・うめたまご」というブランドで販売されている。
また、養殖真鯛の飼料用原料財としての効果も検証中で、これもうまくいけば「紀州梅まだい」として売り出すことができるとか。
「古くから健康食として親しまれている梅干の副産物だから、安心・安全を保障できる。


これからは地域資源活用プログラムを利用して、ペットフードや健康食品など、新しい販路を開拓していきたい」と細川社長は話している。

 足場のプロが食品製造富山の名産を全国へ

つぎは鉱工業の分野の取り組みを紹介したい。
富山県富山市にある山口アルク(株)の取り組みだ。


同社の本業は、建設現場における足場の組み立て。
「中国人の研修生に富山名物のます寿司を持たせたところ帰国前にだめになってしまった。何とかして富山の"食"を世界にPRしたかった」と山口禎章社長は開発のきっかけを話す。
が、開発といっても食品はまったくの門外漢。
そこで、山口社長は富山県新世紀産業機構にアドバイスを受けながら開発に取り組んだという。米の水分量や酢の合わせ方など、1年以上も試行錯誤を繰り返したそうだ。


こうして完成したのが解凍しても味が落ちない「冷凍ますずし」。
この技術のおかげで、県外などの遠隔地へ持っていくことができるようになった。
パッケージの指示通りに解凍を行えば、「ほとんど作りたてのます寿司と変わらない味になる」そうだ。
冷凍庫の冷凍室に入れたままで1年間は品質を保持できるという。

食べるときのポイントは解凍方法。電子レンジで2分15秒解凍させ、袋から出して15分ほど置く。
すると「米の持つ熱で冷凍ますが自然に解凍され、しっとりとした食感が生まれる」そうだ。
営業した先では、最初は冷凍ますずしの味に半信半疑だった流通業者も食べてみて一変。
さっそく大手通販のお中元カタログで販売されるようになった。

山口社長は「できれば、地域資源活用プログラムを利用して、海外市場を目指したい。日本の寿司は健康フードとして人気がある。体にやさしい富山の名産として売り込んでいきたい」と意欲的だ。


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