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湧出量、源泉数、泉質のいずれをとっても日本一の温泉地「別府温泉」。
なかでも、温泉の湧出量は1日13万7,000リットルと、米国イエロー・ストーンに次ぐ世界第2位の記録を持つ。
そんな別府温泉だが、宿泊数は76年の613万人をピークに減少。
04年には35%減の400万人にまで落ち込んだ。
この背景には、修学旅行の減少がある。
65年には142万人の学生が訪れていたが、04年には5万7,000人に激減したのだ。
こうしたなか、03年に就任した浜田博別府市長は「観光再生」を重要課題と位置付けることに。国の「地域再生計画」にエントリーし、04年から本格的な取り組みをスタート。
この別府市が策定した再生計画は、別府の資源である「温泉」を基本戦略とし、「湯治文化」や「歴史」を観光資源として活用するというもの。
従来の「物見遊山」的な観光産業ではなく、市民グループと一体となったまちづくりを目指すことに。
具体的には、市民ボランティアが観光客とともに「別府八湯」を歩いて案内する「別府八湯ウォーク」や「別府八湯温泉泊覧会(オンパク)」などを実施している。
別府市観光まちづくり室主幹の川又順次氏は「八湯ウォークでは、湯煙が立ち昇るまちなみや大正時代のレトロ調の建物を案内している。なかでも、地元の人しか知らない路地裏の共同湯や老舗を散策する路地裏散策は大人気。台湾、韓国など海外の観光客にも好評で、市民グループが交替で通訳を務めたり、APU(立命館アジア太平洋大学)の留学生も協力してくれている」と話す。
またオンパクでは、市民グループ「八湯トラスト」が中心になって、春秋それぞれ2カ月間、観月会、コンサート、ヨガ、エステ、茶会など100以上のプログラムを実施している。
ちなみに、別府市で市民グループの活動が盛んになってきたのは、96年前後のこと。
「自分たちの住むまちに誇りと愛情を持って、住みやすいまちを目指していこう」と「地域交流」「観光」「福祉」「医療」「文化」「芸術」などをテーマに掲げたグループが続々と誕生。
その数は現在、約240団体(個人含む)にも上るという。
さらに、04年には別府市が事務局となって「泉都まちづくりネットワーク」(通称:泉まちネット)」を結成。
市民グループ間の交流と情報共有をはかっている。
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