経営のヒントや仕事の効率上げるライフハックが満載ビジネスパーソン必読の情報コンテンツ「ビジネスガイド」


ビジメンタリー



 2006.10.16
中小企業は大手企業のパートナー
「新連携」でポテンシャルを引き出せ!!
異分野の中小企業同士が連携して、これまでできなかった技術やサービスを実現する、経済産業省・中小企業庁が推進する「新連携」が注目されている。
上野保さんは、その「新連携」の認定第一号となった金属加工業「東成エレクトロビーム」の代表取締役社長。
中小企業が生き残るには今何が求められているのか。そのあたりを聞いてみた。

 電子ビームの溶接加工に特化、メーカーの試作品づくりに挑戦

編集者

東成エレクトロビームは金属精密加工分野では高い評価を得ています。
とくに大手の技術的な課題を解決する提案型企業として、「上流」に立った事業を実践している点が注目されています。
まずは創業の経緯についてお聞かせください。

上野

創業のキッカケは、大学卒業後に就職した「富士自動車」が経営危機に陥ったことです。
その会社では電子ビーム事業を担当していましたので、電子ビームによる金属加工に特化した会社を設立したいと考えていました。
創業時に思ったことは、下請けから企画提案型の企業としてビジネスモデルを確立することでした。
メーカーは、新商品を開発する際にはかならず試作品をつくります。
しかし、試作品が失敗したり、採用されなければメーカーにとっては大変な損失なのです。
そこで、ウチが代わって試作加工を専業にしようということになりました。

そこで、まず10年を単位として経営プランをたてました。
事業の成果や数字上の結果を判断して、つぎの方向性を見極めるためです。

最初の10年はひたすら試作品づくりをすすめました。
日本で最初の電子ビーム溶接加工専業会社として、航空機部品など高い技術を要する仕事をこなしていました。

そうこうしているうち、つぎの10年間がやってきました。
今度は、企業に対する技術コンサルティングや上場会社から量産を受けられる体制づくりに取り組みました。

そしてその10年が終り、3回目の10年間がやってきました。
これまでに思ったことは、多くの中小企業、下請け企業は「自社ブランドをもちたい、メーカーになりたい」と思っているということです。
しかし、大手からの発注に対し、一社では応じきれないことも多い。
例えば、プレス工場ではプレス技術は持っていても他の加工技術がない。
そうした企業が大手から受注するのは難しい。
でも、基盤技術を持ついくつかの中小企業と連携すればそれも可能です。
そこで、技術力のある中小企業と連携して、大手からの受注に対応するためのネットワークをつくってみることに。
最初は多摩地区ではじめましたが、大型のプロジェクトに対応するためには多摩だけでは間に合わない、そこで広域で連携していこうと考えたのです。

  次へ >>