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日本には数多くの老舗企業がある。
正確な数字はないが、一説によると創業100年以上の会社が5万社を超えるという。
ちなみに、最古の企業は金剛組で、創業したのはナント578年!
聖徳太子の命で四天王寺を建設したのがはじまりといわれている。
日本のみならず世界でももっとも古い会社として有名だ。
では、そんな老舗企業にはどのような特徴があるのだろうか?
千葉本県市川市に室町時代から、「江戸神輿」と呼ばれる関東周辺の神輿を造りつづけている浅子神輿店という神輿店がある。
「少子化の影響で、子ども神輿の担ぎ手は少なくなりました。ですが、祭りがなくならないかぎり、神輿造りは生き残ります」
と話すのは同店の16代目神輿師、浅子周慶さん。
ときには「少人数向けに軽い神輿を造ってほしい」という注文を受けることも。
「神輿造りは安全がモットーです。あまり重心が狂わない程度なら、軽い神輿を造ることもあります」と話す。
なるほど、たえず時代ニーズや顧客ニーズをガッチリ受けとめ生きていく。
それが老舗企業の生き方なのかもしれない。
どうやら頑なに形式を守りつづけるだけが伝統産業ではなさそうだ。
そもそも、このように古くから生活に密着した産業には、やはり長寿の要素が多分に含まれている。
実際、今でも忙しい7月〜9月にかけての期間は神輿造りや修理の依頼があちこちから舞い込んでくる。
この時期になると、天井の高さが10数・ほどある倉庫には、修理を待つ10数台の神輿が所狭しと並ぶ。
「まだ日本人の心には神輿を大切にしようという気持ちがあるんです。だから町内会で浄財を集めて、古くなった神輿を大切にして、何度でも修理に出すのです」と浅子さん。
ちなみに、神輿造りには設計図がない。注文を受けたら、神輿師は客の意図に合うように頭のなかでイメージを膨らませる。そして、職人たちに細かい指示を出す。
そのせいか「職人は代々、親から継承している場合が多い。神輿を造る姿をずっと見てきた人、神輿のことを好きな人が職人になる」と。
どうやら、神輿造りはまさにファミリー企業そのものといえそうだ。
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