【第2回】喪中の期間とはがきを出す相手を確認しよう
喪中はがきを出すにあたって、確認しておきたいことが2つあります。
それが、喪中の期間がいつまでなのかということと、はがきを出す相手の範囲はどこまでなのかということ。
本コラムでは、その2点について解説をしていきます。
喪中の期間はいつまで? 親と子供では違う?
家族や親戚が亡くなった場合、自分自身が喪中に該当するのかどうかわからないという人は多いのではないでしょうか。
結論から言えば、喪中の範囲や期間について、厳密な決まりはありません。地域によって宗派によって、また各家庭の事情によっても異なります。
日本における喪中の考え方は、奈良時代の「養老律令」にはすでに見られ、明治時代になると「服忌令」という法律で喪中の規定が定められました。これによると、父母の喪は12ヶ月~13ヶ月であると明記されています。
現在は服喪(喪に服する)の期間についての法律はありませんが、だいたい昔の慣習に準じて父母、養父母、配偶者の場合は12ヶ月~13ヶ月が一般的。子供や兄弟、祖父母の場合は3ヶ月~6ヶ月と言われていますが、あくまで目安にすぎませんので、それぞれの家庭で決めたら良いでしょう。
喪中はがきを出す相手は、どの範囲まで?
喪中はがき(喪中・年賀欠礼状)は、例年年賀状のやりとりをしている人の全員に出します。親兄弟や常に交流のある親族には出さないこともありますが、迷った場合には、出したほうが無難です。
最近は、相手に気遣いをさせたくないという理由で、喪中を知らせずに例年どおり年賀状を送る人も増えてきました。
仕事上の付き合い上、年賀状を出すほうが良い相手もいますので、その場合は、例年どおり年賀状を出します。
故人と自分との関係、故人と喪中ハガキを送る相手との関係を考慮し、必要と思われる範囲に出すようにしましょう。
提供元:ドリームゲート