実際にスケジュールを立てる
作成のポイント■ 各作業をつないでみる 書式の説明 |
各作業をつないでみる
前回、各作業の時間をそれぞれ見積もりました。では実際にチャートに書いて作業同士を繋いでみましょう。この作業が終わらないとあの作業が出来ない・・・といった作業の流れが具体的に見えてくるはずです。
ここで重要なのは、クリティカル・パスを発見することです。クリティカル・パスとは、複数ある作業のうち、開始からすべてが終了までの時間の長さを表したものです。つまり、プラン全体の長さを表したものになります。クリティカルパスを明確にし、遅れる原因となりそうなものにはあらかじめチェックをしておきましょう。
目標に合った計画になっているか?
これでアクションプランは形になりました。しかし、実行する前にもう一度確認しておきましょう。
大事なことは、目標とアクションプランの整合性がとれているかどうかです。作業の見積もりが甘く、プランの予定が目標より遅れてしまってはいませんか?各作業の所要時間は正確でしょうか?具体化されていますか?
目標達成までの時間が長いとどこまで進んだのか分からなくなります。その際、中間目標といった形でマイルストーンを設定すると目標を見失わずに済みます。また、長期的なプランは月単位、短期的なプランは週単位、といった形でプランの使い方に応じて、時間軸(年、月、週、日)を変えると進捗や目標までの意識が明確になります。
変化やリスクが洗い出されているか?
どんなに緻密に作ったプランでも、想定外のことは起こりえます。市場の変化、競合他社のアクション、それによってとらなければならない自社の行動など、予測できるものはすべて洗い出しておきましょう。
また、当初の予定より作業時間がかかってしまうこともあります。可能であれば作業者から最短で○○、最長で△△、といった形で作業時間をヒアリングし、最長のケースを想定しておくとよいでしょう。
このように、実行する前に準備を怠らず、精度を上げれば上げるほど、プラン実行と目標達成の確率は高まっていきます。