自分のキャリアを差別化しよう

自分らしいキャリアってなんだろう

KronikaBusinessPromotion
主宰 星山裕子

そもそもキャリアとは?

転職希望者に「キャリア」について尋ねると、キャリア=「役職」「出世」「肩書き」という答えが返ってくることが殆どです。しかし、最近は現在の組織の中で出世をするという考え方よりも、今より良い環境で働きたい=転職・キャリアアップという考え方をされている方が多いように思います。

キャリアの原語は、仏語のcarrière(キャリエール)であり、馬車の車輪が通ったあとの轍(わだち)の意味。つまりキャリアとは「過去から現在までに途切れずにつながっている線」という事です。しかし私は、キャリアにはもう一つの線が存在すると思います。それは、「なりたい自分(未来)」から「今の自分(現在)」に向かって逆引きしてきた時に生まれ出る、もう一本の線。これをしっかり見据えた上で、「どこで、何をするのか」を決める事が、あなたの目標に近づく近道だと思います。

キャリアは自分の持つ「役割」の組み合わせ

キャリアを語るときに切っても切れない理論のひとつとして、アメリカのドナルド・E・スーパーが提唱した理論があります。スーパーは、キャリアを「ある年齢や場面での様々な役割の組み合わせである」と定義しており、人生を8つの役割で示しました(下記参照)。同じ役割であっても個人個人の状態によって、それぞれの占める割合が異なります。

(1)息子・娘 (2)学生 (3)職業人 (4)配偶者 (5)ホームメーカー(家庭をもつ人) (6)親 (7)余暇を楽しむ人 (8)市民
もしも職業人という役割に没頭しすぎていたらどうでしょうか。配偶者、あるいは息子・娘、親としての役割がおろそかになってしまう、つまり家庭が崩壊してしまう危機もあるのです。キャリアを考える上では、自分の持つ「役割」を認識し、役割の比重を考えてバランスを保つことが重要です。

究極の差別化は、世界にたったひとりの人材であること

私は顧客が「世界に唯一無二の存在になる」お手伝いをしています。価値を最大化したときに競合はいなくなるということです。これまでの経歴を棚卸ししてはじめて分かることなのですが、このことに気がついている人は実は少ないのです。今から頑張って世界のたったひとりの存在になるのではなく、すでにあなたは世界にたったひとりの存在です。何かひとつ多くても何かひとつ足りなくても、今のあなたにはなっていないわけですから、あなたを構成している出来事の数々について、最大限の尊重をしながら検証してみる必要があります。

あなたにとってはちっぽけに思えることが、あなたならではのスパイスであったりするわけです。競合がいない世界を作ることこそが、差別化の近道です。誰かと比べられている間はつねに競合、そして落選のリスクがあります。あなたが誰とも比べられなくなったとき、世界にたったひとりの存在であることを客観的に示せたときに、あなたの価値は最大化します。

簡単な自己分析法「ミックスジュース理論」

顔写真と名前を隠したら、いったい誰のものかわからないエントリーシートをこれまでにたくさん見てきました。PRの位置づけを多くの人が勘違いしているようです。見映えの良いセリフを並べれば相手に好印象を残せるというものではありません。

PRとはPublic Relations。つまり、社会における関係性を示すもの。甲子園で、と或る高校の野球部が校名の書かれた白いプラカードを掲げて入場するシーンを思い浮かべてください。○○高校野球部といえばその選手たちを指すし、その選手たちといえば○○高校野球部を指す。PRとはこの一対の関係性のことです。「世界に、たったひとりしかいない」あなたのエピソードは、最大の武器。女優・俳優は数多くいるけれども、「あなた」の役を演じさせたらあなたに叶う人はいないのです。
自分のキャリアを徹底的に差別化しましょう。

今回のポイント

自分のキャリアを徹底的に差別化しましょう。
・キャリアは「役割」の組み合わせ。過去にも未来にもつながっています。
・自己分析の方法~ミックスジュース理論で、自分の構成要素を考えてみましょう。
・自分自身の持つ価値を最大化できたとき、競合相手はいなくなります。

次回:運命の仕事に出会う3つのテスト

転職のための履歴書、職務経歴書の書き方第1回第2回第3回第4回

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