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プレゼンテーションの結論、目的、論点を宣言し、全体像を明らかにする

著者:株式会社ナレッジステーション 代表取締役  伊藤 誠一郎

しっかりと目的を伝え、プレゼンテーションを成功させるには、すべてを明快かつ簡潔に伝える必要があります。

しかし、プレゼンテーションをどのような構造にすべきか悩む方も多いのではないでしょうか。

プレゼンテーションで最も重要な要素は何か。それがわかると次へのステップに進みやすくなります。

一つひとつ段階を踏むことで、相手が理解しやすいプレゼンテーションに仕上げることができるのです。

ここでは、シンプルで相手に伝わりやすいプレゼンテーションにするためのポイントを、段階を踏みながらご紹介していきます。


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プレゼンテーションは最初が肝心!シンプルで明快なメッセージを

■とにかく相手に何を伝えたいのか冒頭で結論を明らかにする
■相手に何を望むのかを明らかにするプレゼンテーションの目的
■プレゼンテーションの全体像を示す話の論点を明らかにする

とにかく相手に何を伝えたいのか冒頭で結論を明らかにする。

プレゼンテーションにおいて最も重要な要素は、とにかく結論です。最も自分の言いたいことが伝わらなければ、途中でどんなに一生懸命説明しても意味がありません。そこで、プレゼンテーション資料では、まずこの結論を冒頭に持ってくることが必要です。一般に「起承転結」という考え方があります。これは小説やドラマ、映画の場合には当てはまりますが、プレゼンテーションには適していません。やはり、冒頭で結論を明確に宣言することによって、自分の考えの軸が定まりますし、相手にこれからのプレゼンテーションをどういう姿勢で聴いてほしいのかを伝えることにもなります。つまり、話し手と聴き手の意識を合わせることが出来るのです。

相手に何を望むのかを明らかにするプレゼンテーションの目的

あなたはなぜプレゼンテーションをしようとしているのか。この質問を自分に投げかけてみれば、自然とプレゼンテーションの目的が明らかになります。プレゼンテーションとは、自分が最も伝えたい結論を理解してもらうことによって、相手に何かを望むから行うはずです。それが何なのかを結論の次に目的として明示することが必要です。もう少し具体的に言うと、相手に話を聴いて欲しいだけなのか、相手に何か意見を求めるのか、それとも相手に何か行動して欲しいのかの三つが挙げられます。おそらくプレゼンテーションの場合、三番目が最も多いかと思います。いずれにしてもなぜ自分がこれから話をするのかを相手に認識してもらうことが重要です。

プレゼンテーションの全体像を示す話の論点を明らかにする

プレゼンテーションの結論と目的が決まったら、次は話の論点を考えていきます。論点とは、結論を下支えする根拠であり、プレゼンテーションの相手がその論点に納得することで自然と結論に繋がっていく論理性と合理性が求められます。また、プレゼンテーションの論点は、シンプルなキーワードで考える必要があります。論理性、合理性が求められるからと言って長々と考えていては、話のポイントにはなりません。端的な言葉で短くまとめる必要があります。また、話の論点は3つ以下にまとめます。論点が、6つも7つもあったとしたら、とても話のポイントとは言えません。やはり、結論、目的と同様シンプルで簡潔にまとめることが求められます。

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著者プロフィール

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伊藤 誠一郎

株式会社ナレッジステーション 代表取締役

プレゼンテーション講師。伝えることが苦手な会社員や起業家に対してセミナー、研修、個別指導を通じて簡潔で分かりやすいプレゼン方法の指導を行っている。2013年6月に著書「バスガイド流プレゼン術」を刊行。

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