経営者にとって「決算書」の見方のポイントを更に分り易く、解説していきます。是非、この機会に「決算書」が経営者にとって身近なものにしていただきたいと思います。 前回、"「攻め」と「守り」からみた会社の位置を把握する"ということで、説明しました。 「攻め」と「守り」のレベルをつかんだら、次は「強み・弱み」を分析し、改善の方向を探らなくてはなりません。どんなに業績がよくても、経営課題のない会社などありませんから、『健康優良型A』の会社もこれを行う必要があります。 自分がどの位置にいるのか?「数字に基づく経営」を行うために、自社の経営体力を採点して「総合評価」し、10段階の自己格付けを6要素診断によりできます。 会社経営は戦いです。会社は順調な発展時もあれば、停滞する時、更には経営危機を乗り切るための変革時など、これらの循環の中で活動を続けています。良い項目に関しては、更に1つ上のランクを目指して、悪い項目は早くその事を見直しして、危機から脱出できるようにしなければなりません。人の体と同じで悪いところは治療しなければなりません。 「強み・弱み」を分析するためには、「6要素・30項目」の仕訳からはじめます。 6要素・30項目とは 【収益性】 ①投下資本の利益貢献度はどうか ②顧客満足度の価値はどうか ③本業の営業活動の利益率はどうか ④経営活動の利益率はどうか ⑤金利負担の効率性はどうか 【生産性】 ①1人当たり正味稼ぎ高はどうか ②1人当たり本業活動成果はどうか ③1人当たり経営活動成果はどうか ④従業員の給与レベルはどうか ⑤固定資産の利益貢献度はどうか 【資金性】 ①投下資本の売上貢献度はどうか ②売上代金の回収の早さはどうか ③棚卸資産の足の早さはどうか ④固定資産の売上貢献度はどうか ⑤回収と支払のバランスはどうか 【安定性】 ①経営環境への対応力はどうか ②人件費と稼ぎ高のバランスはどうか ③投下資本の借入依存度はどうか ④売上高と借入額のバランスはどうか ⑤借入返済の余裕度はどうか 【健全性】 ①短期的支払能力はどうか ②現在の支払能力はどうか ③自己資本の投資充当度はどうか ④長期資金の投資充当度はどうか ⑤企業生命力の強度はどうか 【成長性】 ①1人当たり売上高の伸びはどうか ②1人当たり稼ぎ高の伸びはどうか ③1人当たり本業成果の伸びはどうか ④1人当たり経営成果の伸びはどうか ⑤自己資本力の強化度はどうか 【収益性】 【生産性】 【資金性】 【安定性】 【健全性】 【成長性】の6要素5項目の経営指標を10段階にランクづけしました。 その結果を整理するのです。 「1 〜 3」が劣る項目です。 「4 〜 6」が中程度の項目です。 そして「7 〜 10」が優良な項目です。
「決算診断」プロス