プロの経営者とはどういう人間か?
経営とは、社長の考えていること(思い)を社員の協力を得て実現することである。
そのために経営者である社長は、どのような仕事をしていくことが必要なのでしょう。
経営コンサルタントとして、著名な船井幸雄氏は、社長にとって必須の条件は、
第一に、常に「すなお」であること、
第二に、「勉強好き」であること、
第三に、「プラス発想」をするくせをつけておくこと
の3つが成功するために必要であると語っています。
また、京セラの稲盛和夫氏は、人生・仕事の果実を得るには、「考え方」×「熱意」×「能力」の方程式で表現しています。特に、その「考え方」がもっとも大事なことだと語っています。
一般的な中小企業の社長の仕事は、大きく分ければ、次の7つだと考えることができます。
1.これから、わが社をどんな会社にするか
このことは経営者である社長にしか考えられません。
専務や部長に5年後の計画をつくれと言っても、ビジョンなしにつくれるわけがありません。自分が一番リスクを背負っている「自分の会社」に対して、3年後、5年後、10年後にこんな会社にする、という夢が当然あるはずです。その夢をいかに社員に伝えていくか。
厳しい時代にこそ、夢を語ることが大事です。
2.方向性を示す・戦略をつくる
夢を現実まで結びつけるためには、多くの行なうべき課題があります。それらの課題を優先度で、どんな内容で、どのように解決していくかを決めるのも経営者である社長の仕事です。
3.違い・差別化・一番商品を考え続ける
他社と同じことをやっていても、会社の存在価値はありません。これが最も重要です。「会社というものは、潰れるようにできている」といわれます。ですから、「もしかしたら潰れるかもしれない」という危機感を強く持ち、企業の独自性、他社との違い、一番商品・一番技術・一番サービスを追求することが肝心です。これを考え続けることが、経営者である社長の仕事です。
4.考える・考えさせる
「やる」と「やらされる」では、月とスッポンの差です。「よく見・よく聞き・よく考える」・・・ここの行動があり、成果・付加価値があるのです。
自分で答えを見つけた社員は一生懸命に実行します。考えることが教育ではありません。社員一人ひとりが考えるようにもっていくことが経営者である社長の仕事です。
5.後始末をする
たとえばクレームです。クレームを出すお客様のエネルギーは高いので、対応次第では固定客・上得意客になる可能性が高いのです。
クレームへの対応・尻拭いは、経営者である社長の仕事です。
6.意思決定
会社のすべてのことについて、最終的な責任を負うのは経営者です。他の誰も、責任をとってくれません。経営者は、経営上のあらゆることに関して最終的な意思決定をし、その結果について全責任を負うのが経営者である社長の仕事です。
7.資金繰りをうまくやる
厳しい経営環境の時も避けては通れない仕事が「資金繰り」です。
これは経理担当まかせではできません。給料や外注先の支払いを遅らせないよう、資金ショートしないよう、経営者である社長は二重、三重の措置をとっておかなければなりません。
以上の仕事を、普段の業務の中で実行されているのか確認をしてみてください。