決算書は社長の経営活動の鏡である

経営者である皆様は、決算を、そして決算書をどのように考えておられるでしょうか?
多くの経営者の方は、決算書に対して以下のように具体的な不満や疑問を抱いていないでしょうか?
●貸借対照表って、何がわかるんだ?
あれにはどんな意味があるのだろうか?
決算書ができたときには、二ヶ月も経っていて、二ヶ月前の預金残や売掛金残や借入金残を説明されたってどうするの?
●営業利益っていうのは、営業活動して上がった利益だろう。
何で設備投資した際の金利が反映されないで、その下の営業外損益のところに書いてあるんだ。設備産業において、金利も営業活動の重要な経費だよね。
●一見すると、借金が多いけど、社長である自分が会社に入れた金で銀行から借りたわけではないのだから、うちの会社は、無借金経営だよね。それなのにどうして負債が多いとか、内部蓄積が薄いというのか理解できない。
●利益が上がっているのに、借金が増えて金がない。
何でなのか?決算書が間違っているんじゃないの?
等々
以上のような不満や疑問に対して、経理担当者や会計事務所から「金利は会計上、営業外費用ですから、経常利益に反映して・・・・」、「利益は発生主義で計上していて、資金の流れとは異なっていまして・・・」などと、専門的にいろいろ説明されても、経営者の不満や疑問が解消されるわけではない。
なぜだろうか?答えははっきりしている。経営者は決算書を「会計的・税務的」に見ることではなく、「経営的・資金的」に見ることに関心があるからである。
ここで、「経営者の目でみる決算書」の考えが重要になってくる。全てのことには原因と結果がある。一年間の経営活動は経営者である社長のものの考え行動によって実行される。その実行の成果が決算書に表れているのである。設備投資をしてもそれが売上に貢献されなければ、固定資産投資効率が悪い数値になるし、売上が多くても現金回収がされずに売掛金のままであったなら売上債権回転率はよくない。したがって利益は出ているけど、手元に金がない状態になっている。・・・
生産現場、営業現場等で行われているリスクが全て決算書に反映されてくるのである。
経営者が現場を知らないと決算もわからなくなる。逆に決算を知らないと現場がわからなくなる。決算と現場はきってもきれない関係にある。経営者が現場をしらなかったために、今も昔も多くの不祥事が起きている。是非、現場で行われてることを表している決算書をしっかり読めるように経営者にはなってもらいたい。
決算書は会社の経営の生命線である。このことをよく理解していってほしい。